アリアナ・グランデが、最新作『thank u, next』でさらなる新記録を打ち立てた。

先日の第61回グラミー賞で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞に輝いた『Sweetener』からわずか半年のインターバルで、ニュー・アルバム『thank u, next』を届けたアリアナ・グランデ。初登場にして自身初となる全米シングル総合チャート1位を手にし、さらに通算7週のあいだ首位を制した表題曲“thank u, next”に加え、同じく初登場で1位となり、先週発表された2月16日付チャートまで3週連続で1位をキープしている“7 rings”と大ヒット曲を収録しているアルバムだけに、その注目度は非常に高かったが、アリアナにとってキャリア最高の大ヒットを記録している。

『thank u, next』は収録曲の1週間のストリーミング総再生回数がおよそ3億7000万回を記録し、ポップ・アルバムとして、そして女性アーティストとして歴代新記録を樹立。全作品でも歴代9位に入る記録的なストリーミング再生回数となり、これが牽引して、1週目およそ36万ユニット(1ユニット=アルバム1枚売り上げ相当)で全米アルバム総合チャート初登場1位を獲得した。この初週およそ36万ユニットという数字はアリアナにとって、これまでのキャリア最高記録(2016年作『Dangerous Woman』の初週およそ17万5000ユニット)の倍以上となる大ヒットでもある。

そしてこの勢いは全米シングル総合チャートにも及んでいる。今週発表された2月23日付の最新全米シングル総合チャートでは、“7 rings”が4週連続で首位を制しただけでなく、意中の男性に「彼女と別れてよ」と歌う内容のため「誰のことを歌っているのか?」と歌詞でも注目された“break up with your girlfriend, i’m bored”が初登場で2位にランクイン。さらに、通算7週1位を制した“thank u, next”が前週7位から3位へと上昇し、トップ3をアリアナ・グランデが独占した。ビートルズが1964年3月14日付チャートで初めて達成して以来、アーティストがトップ3を独占したのはアリアナで史上2組目、およそ55年ぶりであり、ソロ・アーティストとしては史上初という快挙だ。