環境省は22日、絶滅の恐れのある生物をまとめた「レッドリスト」の改訂版を公表した。

 全国各地の水田などにすむ「ドジョウ」が、将来的に絶滅危惧種になる可能性がある「準絶滅危惧種」に指定された。水田の区画整理などで生息範囲が減少しているほか、国外から持ち込まれた外来種の影響も懸念されているという。

 絶滅危惧種は、愛知県東部の丘陵地に生息する「ミカワサンショウウオ」などの追加で41種増え、海洋生物も含めて計3731種になった。

 「シマハヤブサ」と「ウスアカヒゲ」の鳥類2種は、50年以上生息が確認されておらず、「絶滅」と判断された。国内で絶滅した生物は計111種となった。レッドリストの改訂は昨年3月以来。