秘密

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2017'9.29 Fri 20:44







タクシーの中での会話。

その日は0時過ぎの待ち合わせでした。
そしてわたしはお休みの日。


「そういえば、今日は何してたの?」

と、りたくん。


「友だちと飲んでたよ」

そう答えると驚いたような不思議そうな声で、


「女の人2人で何話すの?」

と聞いてきました。


隠すようなことではなかったので正直に、

「女じゃないよ」

と答えると、少しの沈黙。


そして、

「あ、そういうことか!そういうことね!
なるほど、男友だち?」

と、納得した様子。


「うん、そう」


「そっか。うん、そっか。」

どういう感情なんだろう。
りたくんの顔は暗くて見えませんでした。





そして期間はしばらくあいて、
久々にりたくんに会ったとき。




「そういえば最近は男の人と遊んだ?」

なんて聞いてくるりたくん。
深い意味はなかったのですが、
なんとなく答えたくなかったので、

「んー、どうだかな」

と、はぐらかしました。


「そうか。
前に君が男の人と飲んだって聞いてね、
それだけで本当興奮したよ。
君は俺のものではないけど、
寝取られとか興奮するかもしれない」

生き生きとした表情。


「そうなの?じゃあ、言わない」

自分のことは詳しく話さない主義なのです。


そして言わないもう一つの理由は、


「それなら、
勝手に想像して興奮するよ?」


その言葉、待ってたから。

キミは想像することが好きだから、
知りたい欲求はありつつも、
実際は知らないで
想像する方が興奮するでしょう?


「うん、いいよ」









もともと行為を撮りたいとか言ってたから、
そんなことを言われても
特別びっくりはしなかったです。



そして、りたくんはきっと、
わたしのことをまだファムファタールだと
思ってくれているはずだから(そう信じたい)、
わたしが他の人と遊んだり、
例えばたぶらかしたり、
そういうことに興奮する理由も
なんとなくわかりました。



罪深い悪女が好きなんでしょうね。



わたしはそうなりたいのか、
なりたくないのか、
実はもう既になっているのか、
もうわからないよ。





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