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朝、寝坊してレンの家につくのが一時間ほど遅れてしまった。
レンは怒らなかった、絶対、機嫌を損ねると思ったのに。
むしろ駅まで迎えに来てくれて、そのまま出掛けた。
車の中で始終レンは「キンタマが痛いー!なぜ!?」とか笑ってた。
前日にバイトの先輩とバスケをしたらしく筋肉痛だと言っていたけど、そんなとこは普通、筋肉痛にはならない。
出掛けてる最中に治ったらしいけど。
最初はレンのパソコンの修理が終わったらしくヤマダ電機までパソコンを取りに行った。
レンは車の中でキスをしてきて、「逢いたかった、おかえり♪」と抱き締めてきた。
パソコンの修理代は半分私が払った。
他人のお金で直したと思えば、また殴って壊すことはないと思う…多分。
それから「どこ行こうか、あっ、120センチ水槽置く棚が欲しいんだ、ちょっと見に行こう」と言われ、綿半に行った。
レンが言う「棚」は毎回、銀のパイプで、高さが変えられる骨組みみたいなやつのこと。
「カインズのはもう見たんだけど、値段どっちが安いかな?」と吟味していた。
結局、サイズが合わなくて諦めていたけど。
それから、今度は駅前のほうに行った。
車中、「見たいものがあるんだ、まだちょっと早いかもしれないけど…」と意味深な発言をしていたレン。
PARCOの駐車場に車を停めて、近くのシルバーアクセのお店に行った。
レンは店員さんと仲良さげに話していて、並ぶガラスケースの前で私を呼んだ。
レン「ね、これ可愛くない?こっちのクロスとどっちがいい?」
私「ん〜、レンにはこっちが似合うかな…。これ欲しいの?」
レン「〇〇ちんはどっちがいいの?」
私「え?」
レン「これペアだから(笑)この間下見に来たんだけど、〇〇にも選んでほしくて」
私「え…、ペア…」
いきなりのことで、かなりびっくりした。