孤独

私が彼氏でもない人とセックスをしていた理由は、誰でもいいから必要とされたかったから。
「こいつはヤれるから連絡をとっておこう」と思われたかった。
それ以外、私の価値がわからなかった。
必要とされないことが怖かったし、何にも興味が湧かなくて、生きてる意味が分からなかった。
でも死ぬのも怖くて、何もできなかったけど、私が女であるだけで求めてくれる人もいることに気付いた。
普通の女なら誰構わずヤったりしない。
でも私にはそれが出来たから、それを理由に必要とされるだけでも幸せだった。
身体に価値なんて、それくらいしかない。
中身の価値なんて、私には解らない、見付からない、信じられない。
頭くるってた。
でも今は身体じゃなく心を求めてくれる人がいるから、セックスにしがみつきたくない。
私には価値がないの、何もない。
今でも少しそう思う。
レンが私の心まで支配しようとしてると分かった時、すごく嬉しかった。
私の人間性や過去を受け入れてくれるかは分からないけど、それでも私自身を傍に置いておこうとしてくれる姿勢が、すごくすごく嬉しい。
今はそれだけで生きていける。
レンが居れば良い。