不完全な白

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飲み

土曜日に犬先輩から久しぶりにお誘いがあって飲みに行ってきた。
髪切ってあって、前髪がだいぶ短くなってたから、眉も細くなってた。
短いの初めて見たけど似合ってるね、長いウルフの時も好きだったけど、て言っておいた。
この間いっしょに見に行ったおしゃれ自転車も居て、なかなか良かった。
先輩は前日から一睡もしてなかったらしく、一軒目で酔ってたっぽい。
私も酔ってたしあまり寝てなかったから記憶が鮮明ではないけど、酔っても先輩はあまり変わらなかった。
二軒目はお刺身食べに行ったけど、そこではあまり飲まなかった。
もう充分酔ってたし。
軽く外歩いて、公園探してベンチに座ってたら、お互い眠くて、学生みたいにちょっかい出し合って起こし合ったり、話をしてたら、なんでか忘れたけど、私からキスしようとしてしまって、慌ててやめた。
背もたれのないベンチで、私が先輩のほう向いてベンチ跨いで座ってたからかも知らん。
先輩「これで僕が避けなかったらどうするの（笑）」
と挑発されたから、にやにやしながら迫ってやって、ちゅーした。
酔ってたせいか頭回らなくて、眠れる森の美女ーとか言って笑った。
先輩はまともに彼女居たことなくて、お店のおねぇさんとしかしたことないらしいから、食べたかったけど、やめた。
彼女居てもおかしくない見た目なのに、へんなの。
やっぱり最初は彼女とやって欲しいし、やって先輩と気まずくなるのもやだし、私としたら先輩の格が下がる気がして、それ以上は出来なかった。
その前にいっしょに寝る?って聞かれて、曖昧に話が流れてたかも。
結局、タクシーにチャリ(折りたたみ)積んで先輩の家まで行って、何にもしないで寝た。
朝起きて、私はセミナーがあったから家まで送ってもらった。
先輩「セミナー終わってもし暇だったらさそって。買い物ついでにまだこっちにいるから」
まぁセミナー終わるの遅くてそのまま友達とご飯行ったから先輩とは会えなくて、メールで訊かれたから遊べないーって言ったら残念がられた。
先輩「そうか、ゴハンいってらっしゃい」
私「んー、遊びたかった?」
先輩「うん。もちろん（笑）」
意外な返答にちょっとびっくりして、また今度遊ぶ約束をした。
先輩「挫けそうになったら連絡するね（笑）」
私「なんだそりゃ（笑）はぁい」
先輩「何もかも嫌になる時があるんだよ。会ってくれると癒しになるんだわ（笑）」
実際は絵文字とかも入ってるからもっとラフな感じだけど、先輩も変わったなぁと思った。
そんなに寂しがりやだったかな?
まぁ会うだけで癒されてくれるなら会うよね、先輩はいっつも奢ってくれるから、金銭的負担も少ないし、大分慣れたから話しやすくなった。
今度は犬子とかジュンも呼ぼうかな、二人きりよりは話も広がるし、懐かしい人と会ったら気分転換にもなるかも。
先輩は全然愚痴らないし、ポーカーフェースなとこもあるから、何をどうしたらいいのか分からない。