不完全な白

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プレゼント

レンが合鍵を作ってくれた…
「それ誕生日プレゼントね」だって。
ほんとに恋人っぽい!
…いやほんとに恋人なんだけど。
レンはここ最近ずーっと「愛してるよ」「いっしょに住みたい」「ずっといっしょに居て、離れないでね」ばかり言う。
レン「なんで俺はこんなじめじめしたキノコにぞっこんなんだ…、まさか中毒性のキノコか!?」
私がネガティブで暗い女だってレンは知ってるから、私のことをキノコだと言う。
このやろー。
でもレンの空気から伝わる確実な愛は、居心地がいいし、思わずほだされて私までレンを愛しく思ってしまうほどのもの。
夏休みが終わったらレンに会えなくなると思うと悲しい。
レンは「毎日会ってると飽きるし、ずっと会わないとどうでもよくなる」らしいので会えなくなったらどうなるかな。
まぁそんなこと言って毎日会いたがってるけどね彼は。
なんか…愛してるなんて言われたら舞い上がってしまう。
失うのが怖いから、受け入れるのも怖い。
でも私は多分もう
レンのこと好きになってしまった。
どうしよう。