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死ねない。

続き。
レンが「死ぬな」と言った。
悲しかった。
楽になるな、と言われたわけじゃないのに。
「何かあったら連絡してこい。たまには帰って来いよ」
遠くに行くと、人は居なくなるんだよ、心から。
会っていなきゃ、意味がない。
動悸がする…
ねぇ、重い女になりたくない。
あなたにとって私はなんですか?
気になる女がいるって相談された。
私、何だろう。
特別になりたい。かも。
でも離れるから。
依存はしちゃいけないのよ。

生きる理由

「で、何があったの?」
何も言ってないのにレンはそう訊いてきた。
私が変な顔でもしてたんだろうか。
昨日はじめて、レンと居て早く帰りたいと思った。
知られたくない。
生きるのが嫌なこと、死ぬ勇気もないこと、それらの考えがまとまってないこと。
私はただの甘えた怠け者だということ。
問い質してくるレンが怖くなった。
知られたくないということは、心を開いてない証。
仕方なく少し話したけど、
レン自身、未遂を繰り返してる人だから否定しないように、意見として取り入れてね。と色んな話をしてくれた。
でも胸に刺さった言葉があるよ。
一度しか言わなかったけど、
「お前はまだどん底を見てないよ、見たかもしれないけどそれは見たつもりだな。まだ甘い」
その後に「おれは否定とかはしないけど」と言っていたけど、ごめんね傷付きやすくて。

レンは嘘と本当の塊だから何を信じていいか分からない。
ただひとつ言えるのは、少なからず私のことは嫌いではないということ。
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