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YNN神奈川 11.09.27

――伊勢原単独について
文田:ちょっと、あのー、作り的には、品川とか、いつもやってる単独よりも少しわかりやすい・・・分かりやすいって変な言い方っすけど、いつものが分かりづらいってイメージですけど、地元でちょっと観にいこうかなっていう方も来てくれるのかな、ってのも考慮して、お笑いを初めて観る人でも、分かりやすいつくりにしようかなってのはね、ちょっとあのー。一応僕がクリエイターなんで。この囲碁将棋っていうコンビはね。そういう方向性でネタは作っていこうと思ってるんですけど。

――11年秋、品川単独
文田:割とその、前回の品川のときも、今までよりも、少し、分かりやすいというか。なんか、あんまり・・・まあ悪く言えば自分らっぽくないようなネタのつくりのものが多かったんですけど。まあ最近は無限大とか、そういう、配信とかの効果で、新規、と言ったら変ですけど、「初めて囲碁将棋観にいくんです〜」とかそういう声が掛かることが結構多くなったんで。割とそういう方を意識しつつ、いつも観てくれる人にも・・・なんか、なんだろう、ちょうどいいラインのをつくるのがすごく大変で頭グアーってやることが多いんですけども。

――願望
文田:なんか、すげぇ狭い、50人ぐらいしか入らないところで、ほんとに、みんなを振り落とすかもしれないけど、ほんとにやりたいことやり続ける新ネタライブみたいなのもいつかやりたいですね。

――ネタづくりにおける、「自分たちっぽい」「自分たちっぽくない」の境界線とは
文田:これはねぇ、すごく簡単なことですよ。「自分たちっぽい」っていうのは、「言ってて自分たちがおもしろいこと」。「自分たちっぽくない」のは、「別にそんなにおもしろくはないけど、これを言ったらウケるんじゃないかな」、嫌な言い方すると。「これ言ったらお客さん笑うんじゃないかな」っていうのが自分たちっぽくないことっすね。だからなんか、ベタとも違うんだけどなーなんか、うん、そのー、やっぱ同級生コンビなんで、「これ同級生としておもしろいけど、お前これ他の奴に言ったらわかんねーだろ」、ってことをやってしまうのが自分たちっぽさ。まあ僕らは特に、それを、そのー、なんていうか、どこかで「別に分かんなくてもいいだろう」ってことって結構あるんですよね。例えば、みんなが麻雀のこと知らないのに、まあ別に麻雀じゃなくてもいいんですけど、なんだろう、僕の知らないもの・・・・・カーリング!カーリングあんま詳しくないんすけど、僕じゃない誰かが、カーリングのことをむっちゃアツく語る。カーリングの用語をすごい言いまくる。で、わかんないけど、わかんないけどその言葉の内容が大事なんじゃなくて、それ見てたら笑っちゃう、みたいな。「こいつどんだけカーリングに対してアツいんだよ!」みたいなことの伝え方というか。だからその伝え方下手だと、「いや興味ない話だし。そんなおもしろくないし」ってならないように、なんかわからないけど笑っちゃう、っていう状況を作りたいかな、と。

――情報の取捨選択
文田:もう世代だと思うんすけどね。今って、テレビとかにしてもネットとかにしても、自分が観たくないものは観なくていいんですよ。例えば、お茶の間にいて、まあ僕がちっちゃい頃はテレビが一家に一台だったっていう、まあうちだけだったのかもしれないけど、結構それが当たり前で、こうテレビを観てても、今の子って自分の部屋にテレビあったり、テレビなくても携帯でワンセグ観れたりとかで、好きなものしか観ないけど、家族でテレビ観てたら、やっぱ、チャンネル権が父親にあったり、じゃあたまにはあんたたちの好きなの観ていいわよ、ってアニメ番組観れたりもあるんすけど、家族でみんなシェアしてるんですよ。一台のテレビを。ってときに、親がニュース観るっていったら、テレビ観てても親がこれはこういうことなんだよ、って教えてくれるし、逆にアニメ観てるときに、これはこういうアニメで前までこういう話でこうなってんだよ、って親に言うことによって、すっごい情報交換があったと思うんすよ。だから、割と僕ら世代の人・・・という言い方は変ですけど、興味ないものというか、知らないものも一旦聞こうかな、とか、理解してみようかなってのは一個あるんすけど、やっぱ若年層、若い層は環境がもうそうやってずーっと育ってきてると思うんで、割と興味ないものはシャットアウト、っていう傾向がすごい強いと思うんすよねー。イメージですけど。例えば無限大とかにしても、携帯電話を弄れる環境にあるからか、ライブ観てて、知らない芸人とか、見たことない芸人、あんまり自分の中で見た目が好きじゃない芸人とか出てくると、もうずーっと携帯弄れる状態。だから、新しいものは入ってこないけど、自分が好きなものだけ観れたらいい状態かなっていう。だから別に、それが悪いってことじゃなくて、どっちとも言えないですけど、その自分の時間大事にしてることもすごいことだと思うし。別に金払って全部観なきゃ損っていう発想自体が貧乏くさいっていったらそれまでだし。これは難しいとこですよね、でもまあ僕が言いたいことは、こういう知らない、人が知らないことを、自分たちを介して、理解してもらえるまではいかなくても、なんかこう、せめて熱量が伝わる感じにはしたいなって思ってんすよね。

――お客さんの意見
文田:アンケートとかも意外と辛い意見いっぱいありますからねぇ。今回(品川単独)特に多かったかなあ。吉本のお客さんのいいとこだと思うんすけど、すごくポップに笑ってくれるというか。雰囲気で笑ってくれるというか。例えば僕が何か言った言葉が聞こえてなくても、なんか笑ってくれたりとか。でも僕それって別にいいと思うんすよ、なんか、あのー、内容よりも誰が言ってるからおもしろいっていう感覚は誰でもあるものだし、こうワーッて沸いたときに、たぶん初めて観にきた人が面食らうと思うんすよね。えっ、何、今何言ったかわかんなかったけど、でも周り笑ってる、っていう、ちょっとあのーパラレルワールドというか、どうなってんのこれ、っていう。なんかそういうのよくあるじゃないですか、友達の付き添いでビジュアル系バンドのライブ観にいって、ファンとかがブワーッと盛り上がってる。でもこっちは何が何だか分からないときに、なんかその画が、ステージの上にいる人をより悪く見せてしまうというか。そこだけ直で見てたらそんな感じなかったものが、そういう自分の感覚の温度差があるものと並べることによって、ちょっとなんか、嫌な印象というか。だからそういうのできつい意見になんのかなーとか。言ったら、酷なのはだいぶ酷でしたからねぇ。一個の意見としてありがたいですけどね。僕もそこまで鵜呑みにしないっていうか、こういうのもあるんだろうなあと思いながら見つつなんですけどね。

――ライブ中のメモについて
文田:これはね、僕だけじゃなくて芸人たぶん全員言うと思うんですけど、これはまじで気になります、これ。うん。俺これやるんだったら、まあレポート書きたいとかそういうのは分かるんですけど、一回録音できるやつを買って、その場では観て、であとで録音聞きながらこんなの言ってたんだなーとかっていうほうがいい趣味だとは思いますけどね。これはあんまり・・・気になるというか、うん、これは気になるなやっぱ。なんで!?って思いますね。でもなんで!?とも思うけど、なんでかもなんとなく分かるんです、その、よく、自分が出たライブとかネットで見てて、そういうレポとかあると、結構うれしかったりします。あ、こんなのあった、とか、ここおもしろいと思ってくれてたんだ、とか。アンケートとかよりも、細かく、細かいというかまあその、ライターさんてわけじゃないけど、貴重な意見というか。
※もちろん録音は絶対にしてはいけません。
文田:あ、そっか。じゃあもうメモ取るしかないっすねwそれか、昔の探偵みたいに、昔の探偵というか、見ないで書ける技術を身に付けるか。でもまあそれも見方の一個ですからね。・・・うん。ダメではないけど。それこそ最前列のど真ん中でワーッて書いてるとびっくりしちゃうけどまあ・・・でも、つっこまれることとかはないのかなあ?「何書いてんのー?」とか。たまーに芸人さんにいじられたときの返しだけ作っといてもらえれば(笑)全然OKだと思いますよ。
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