虚匣

・本郷奏多さんのインタビューが素晴らしすぎて、彼も期待していたのでした。
インタビュー通り、とても素敵でした。
要約すると
「実写化に於いて、一番偉いのは原作。それがある上で監督やスタッフの方々がいて、役者と云うのは一番下。
役者は作品の駒であるべきだと思っていて、そこに『自分の演技！』みたいな我は要らない」
的な事を仰っていたんです。
これって「原作至上主義」の手前からしたら本当に有難いし素晴らしいことで。
「変に個性を捩じ込まない」って、役者魂としても原作に対するリスペクトとしても敬意を抱くしかない感覚でした。

・山崎賢人さんの演技を余り拝見した事が無いのですが、今回まじまじ拝見し、イイ意味で「没個性」だな、と思いました。
役に対しての癖が無い。灰汁が無いと云うか。
只、彼単品で見たら癖が無くするっと入って來たのですが、時々彼の台詞が作中で浮くのは氣に成りました。
１人、妙に漫画っぽいと云うか。
でもこの小さな詰まりは、脚本が手前の波長と合わない箇所が有ったからなのかもしれません。

・吉沢亮さんが声を張れる役者で有難い。
舞台経験者はそこがいいですよね。
アクション出來るのも素晴らしいし、マァ時々沖田(実写銀魂)が過る事もありましたが(笑)！

・ストーリー展開の端折り方は一歩間違えたらコメディのレベル＼(^o^)／
それが上手い時もあれば、違和感がある時もありました。
が、アクションに重きを置いたお陰で緩和されている心象。

・山の民がヨウタンワ以外ほぼモブなんですけれど、顔も名前もほぼ出されない儘に
「コイツ……やるな……！」
と思わせるあべしんさん、すごい。

・あべしんさんと深水さんのアクションはもっと観たかった＼(^o^)／
アクション中堅の実力を＼(^o^)／

・殺陣のアクションは凄く好きでしたが、無双感は「もっとやれるだろ！令和の技術、もっといける！！」と貪欲に思ってごめんなさい。
(制作は平成だろうけどね！)

・山の民の砂っぽい画面と埃っぽい衣装、浅黒く野性的な男体が犇めく中で、長澤さまの真っ白い肌と甲冑姿の際立つ美しさと云ったらプライスレス……。
ぱー子な長澤さまが大好きな手前ですが、氣高く美しい様に惚れ直した。

・国外もターゲットに含まれているのか、主題歌はワンオクなんですね。
るろ剣のワンオクは良かったけれど、この主題歌はちょっとイメージと違いました。
この映画でこの終わり方であのエンディング……て、洋画っぽい。

・大沢たかおさんはフリーザさま(再確認)。







取り敢え不おしまい！