月の光が淡く射し込み
別世界になったかのような街
そんな中 今宵も僕は命を運ぶ
鈍く光り振り上げられる鎌
冷たい銀色の刃に
一体君は何を思っただろう?
叫び声 泣き声 照らす燐光
迫り来る死の恐怖にさえ
甘美な戦慄を覚えたなら
さぁ 終焉の宴の始まりだ
僕とダンスを 君にひと時の夢を
僕は全てを奪いに来た
人の魂は最初は清い
まるで 二人を包む月華のように
人として生まれたその身の業は
哀れと思うが愛しくもあって
微かに聞こえるのは微かなメロディー
A rondo of the moonshine
儚く舞うのは 人になれなかった人
この身と生まれた理由を探して
僕は命の幕を引くんだ
君の 君の その美しさに
静かに涙を流しながら