最近どうなの 平静装ったよ


01/25 20:17 マンガの話 

話題:放置しました。
大変ごめんなさい。

おはこんばにちは、うさです。お久しぶりです。

正月あけて、普通に学業にいそしんでいたらテスト期間が到来し、その中休み的な小休止もノロウイルス発病という不測の事態によって奪われ、今日まで来てしまいました。

いまだに固形物を食べるとおえっとなります。

放置している間にも空拍手やリクエストくださってた方がたくさんいて、テスト期間だけど勉強辛くなってきたから更新してみます。

てなわけで、こちら。



 





 


伊坂幸太郎の小説が原作の二作品で、マンガ版の作者はどちらも同じ。
時系列的に言うと、「Waltz」の4年後の世界が「魔王」ってことになってた気がする。

超簡潔に説明すると、「魔王」の方は、
他人に自分の好きな言葉をしゃべらせることができる能力を手に入れた主人公が、カリスマ政治家だったり大企業のボスだったりと戦うお話、て感じ。

マンガ版のサブタイトルに「juvenile remix」って入ってるんだけど、これには多分二つくらい意味がある。

まず、原作小説だと主人公は社会人なんだけど、マンガ版だと高校生になってる。

あと、ストーリーのベースは伊坂幸太郎の「魔王」なのに、プラスアルファで、彼の「グラスホッパー」という別の小説の登場人物たちがたくさん出てくる。

原作小説がどちらも大好きだった俺は、こんな大幅な変更がなされているものだから、サンデー本誌連載を読んでいた当時すごく怖がっていたのを覚えている。「これ、壮大な原作レイプになるんじゃないの?」

でも、そんなことはなかった。面白いものと面白いものを足して面白いものがちゃんとできていた。

「グラスホッパー」という話の説明もしなくてはいけないね。

超簡潔に説明すると、
異なるバックグラウンド、異なる信条、異なる殺戮手段を持った殺し屋たちによるバトルロイヤル、て感じだろか。

とりあえず、いろんな殺し屋さんが出てきて、戦ってる話だったんだけど、マンガ版「魔王」だと、その殺し屋さんたちが敵になったり味方になったりしながら話が進んでいく感じになる。

で、その殺し屋のうちの一人が「蝉」っていう名前の男なんだけど、彼を主人公に据えて「魔王」の4年前の世界を描くのが、今日二冊目に紹介していた「Waltz」というわけなんです。

しかも、「Waltz」に関しては、世界観の原作は「魔王」なのに登場人物は「グラスホッパー」から来てる奴らにプラスして「首折り男の周辺」という伊坂の短編小説の登場人物が出て来たりして。


もうわけわかんないでしょ。キャラの出どころの話をするとわけわかんなくなるんだけど、でもこの漫画書いてる大須賀さんて人は足し算が得意な作家さん何だろうなと思うよ。


あと、どの作品を混ぜても割と大丈夫な伊坂小説のキャラクター世界の親和性とかもすごいよね。

で、作品を読んでみての感想なんですけど、
どちらの作品も、自分の正しさを行使することの危うさと大切さみたいなものを訴えてる気がする。

なんか、「DEATH NOTE」とかでもそうだったんだけど、どちらかが絶対に正しい喧嘩なんてこの世にはほとんど存在しないわけで、大人がそういう喧嘩始めるとどちらかがごめんなさいするまでやめないか、ごめんなさいも言えなくなるまでぶちのめすかどちらかだと思うんですよ。

それはかなり危険な態度なのだけど、でも自分が間違っていると思うことに声を上げないで痛いところ痛いままで我慢して耐え切れなくなったら暴発するテロみたいな人間も迷惑だよね。

で、この作品の登場人物たちはとりあえず暫定的に自分が今間違っていると思う目の前の現実を破壊してみようとするわけです。

当然血は流れるし、「Waltz」なんて後半ほぼページ真っ黒なんだけど、それが、本当は普通なのかもしれなくて、読んでる自分たちの日常には悪が足りてないってことを思い知らされたりする。

別に喧嘩なんてしないに越したことはないけど、とにもかくにも自分にとって正しいことってなんなのかくらいは押さえておかなきゃならないのかなと思ったりね。

答えの無いことだからと言って、考えなくてもよいわけではないと。答えは出ずとも考えなければいけないことがあると。そういうお話だと思います。

わかんないけど笑

伊坂×大須賀っていうタッグはまだ新しい作品たくさん書いてるっぽいんですけど、最新作はまだ完結してないから読んでません。

ただ、作品進むにつれて血が増えて、血が増えてるのに生臭い感じがあんまりしないっていう、絵の爽やかさというか女性的なところがあります。

あと、完全に腐った方用のコマと見られる男×男のキラキラシーンが散見されるけど、それも基本背景は血飛沫だからノンケでも平気です。

あとあと、「グラスホッパー」は単体で原作に忠実なマンガ版も出てます。

作品群通して読み比べるのもおもしろいかもですね。

てなわけで、リクエストどうもありがとうございました。こんな感じで大丈夫でしょうか。足りなかったらまた書きますのでまた拍手ください乞食です。

次の更新までまた時間がかかるかもしれませんが、待っててください。
次は多分テニス漫画特集とかします。

ほいではでは。





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