――第二回白泉社
少女まんが新人大賞
“最年少”の大賞受賞者デビューコミックス!
――帯より。

本の取り寄せでレジが混んでいて。
目についたので購入した次第です。
最年少?どうなの、
でも表紙は悪くない買うか。的に。

収録は3つ。
『花やなぎ』遊廓の新造
『君色の鳥』願いを叶える青髪
『だめいど』面倒臭がりメイド×6歳児
新人大賞は2作品目の『君色の鳥』です。
やはり一番良かったですね。

最初の作品は廓の話なので用語解説がきちんと付いていて……遊廓とかよくゲームにあるのでうん、知ってる状態でしたけれども。

三作共通して言えることですが、主人公であるヒロインが現在の等身大の女性といいますか。
我が強く、気が強く、頑固。
とても同性として好感が持てる主人公たちでした。

とはいえ、主人公の心理描写的に感情移入し辛いという点もありました。
水揚げの話ですね、あくまで個人的にですが。
先に告げられるシーンがあれば、葛藤がストレートに伝わったのではと思いました。

あとはまわりくどい言い回し。
「当て付けた本人」などなど。
これに関して言えば主人公の性格上ひねくれているので当然なのですが、少し分かりにくいかなと。

不幸は不幸ではなく、自らの力で成し遂げ、または打破してこそで。
そうする力は誰にでもあるのだと。

絵柄も綺麗ですし、内容も真っ直ぐな女性の話で面白かったです。

だめいどはどこかほっとするお話でした。
これからに期待。