PSP 黒雪姫 スノウ・マジック

遅れました、攻略はコチラです。

まず、攻略キャラについて。
ロレイユとミラーが攻略対象に追加されました。
制限付きなので直ぐにはプレイ出来ないですけれどね。

代わりに、シャマードが対象外でEND無しです。
とはいえ、ルピノルートでイベントが有るので、父親の件について良い所を持って行ってくれます。


さて。
スノウ・ブラックの続編、スノウ・マジック。
マジックと言えば魔法・魔力・不思議な様の事です。

冒頭からルヴィアンが語るのは『黒と白の魔法の物語』
相反する魔力の触れ合いは消滅をもたらし、それによって引き裂かれた者が在ったおとぎ話。

黒の魔女は前作にも出て来ましたが、今作では白の魔法使いが登場します。
彼らの過去、関係性と生き方、それらが真相になります。

物語は、タレンシカの戦争に勝利し、ルヴィアンが行方不明になった後から始まります。
要は黒雪ENDからですね。

ただ、ルヴィアンと恋愛になっていないので。
主人公は林檎と城の意味も、ルヴィアンの正体も黒の魔女との関係も何も知らないままです。

ルヴィアンが居ない平和な日々の中、三国同盟を結んでいるにも関わらず、タレンシカが再び戦争を起こします。
白の魔法使いがタレンシカに付いているという噂、それは真実で魔法によって苦しい戦いを強いられ。

白の魔法使いをどうにかすべく、もしくは対抗すべく行動してゆきます。
ルヴィアンの行方を追い、自らの魔について疑問を持ち、模索する。

前作からのキャラクター達とは、恋人スタートとなっているので。
主人公がルヴィアンを探すことへの嫉妬や、身分の問題が恋愛に絡んでくる感じですかね。

主人公は、心根の優しい頑張り屋さんですが。
意固地、高飛車、意地悪な面もあり……少し嫌なやつにも思えました。

主人公側としては、ルヴィアンを捜すことに自問自答することになり。
国の為に自らの身の振り方を決める覚悟も必要になります。

ラストが前回とは違った終わり方、国を統一しましょではなかったりするので違った未来が見られます。
あと子供が産まれたり。
そんな感じですかね。


攻略順については。
話が分かり易いのは、魔法の物語があるファーレンルートと、昔話のあるファルコルートですかね。
最初は白の魔法使いの意図が読めないので、少しでも知りたい方は先のプレイをお勧めします。

ミラーが大体は教えてくれるのですが、三国+ロレイユをプレイしないといけないので、結構道のりは長いです。
ルピノとオムニア、デューンは分かりにくいんじゃないかなと個人的に思うので、参考まで。


では、感想に移りますね。
バレ注意です。

まずはプラチナムの人から。
先に策士で腹黒な王様、ファーレン。

アップルパイへのキラキラっぷりは健在ですが、今回は控え目。
というかオムニアが学習していたのが面白かったです。

ルヴィアンへの恨みを抱えた彼が、ルヴィアンを捜す主人公に一番拘っていました。
国の為の公平な意見で言っているのか、執着して言っているのか強く問われます。

で、ルヴィアンがいい男すぎて……06なんかもう本当涙がでそうでした。
正直、ルヴィアンが居ないとどうにもならないんじゃないかなと思うんですけれどね。

ファーレンの冷静を欠いた姿が印象深かったです。
それと寝顔について周辺。


続いてキラキラのルピノ。
プラチナム騎士団長としての責務と主人公の間で板挟みになったりですかね。

初っ端からのミラーのラブコールっぷりが見ものですね。

敗戦or魔女になるか問われる所がシビアでした。
個人的にキャラとしては苦手なんですけれど、ルートはとても良かったです。

自分で選んだことだから、私は後悔しないし幸せだと。


制限付きのロレイユ。
嫌味全開で始まりますが、主人公の妄想も入ってギャグな出だしになっておりました。
資金繰りに困る主人公の教育係として、暫く仕えてくれます。

ファーレン様の指示で仕方無く始まる関係、優しさと豹変する一面と。
鞭でクリムゾンのあの人を思い出しました……こほん。

魔女の元に彼が行くことになる所が山場ですね、送り出す側と送り出される側と見届けることしか出来ないもどかしさと。
女王としての正しさや、人間としての道徳性についても考えさせられるルートでした。

何より、ネクタイに手をかける眼鏡GJ!
こほん、色々とルピノが巻き込まれているのが面白かったです。
後はそうですね。
主人公自身が、ルヴィアンをと願うのが印象的でした。
自分でというのが良かったです。

追加キャラなので、後日談もきっちりで良い家庭で終わって心があたたかくなりましたね。


では、アパラシオン。
主人公一筋になったデューンから。

ゲーム感覚な発言も未だ有りますが、王としての立場も鑑みます。
そこでオムニアを前線に立たせることへの不安や葛藤があり、弱った一面も見られましたかね。

女慣れした人ですから、ルヴィアンへ執着する主人公にも割と寛大な態度で接してくれます……外面は。
不安なものは不安でしかないんですけれどね。

前作から一貫して、私情とは別の所で判断出来る人ですから。
ファーレンとは対照的でした。

オムニアの被害がより際立っていて面白かったですね。


続いて料理上手なオムニア。
おまけで散々な言われ様でしたが、優しい反面グイグイきてもらわないとーとか思います。

今回はオムニアの手腕が見所ですかね。
貴族嫌いでも柔軟に対応している姿が見られました。

自分は二の次で、いつも誰かの為に行動している。
故に身分差に誰よりも迷い、引き気味のもどかしい恋愛になります。
殆ど何も分からないルートなので、後にプレイするのをお勧め致しますよ。

にしても、交換っていいんですかね、少し微妙でした。
とはいえ、結婚式が!
ルヴィアンの送り出しが泣けました。


では、母国トレゾア。
まずは……というか、トレゾアを選ぶと強制的にファルコが恋人になるので、はい。

分かりますけどね、そもそもファルコが逃がしてくれなければ物語は始まらなかった訳ですから。
一番報われるべき人だと思います。

暗殺者なのでその関係の人達も出て来て大活躍になります。
というか暗殺メイン……アラロスを思い出したり出さなかっ(ry

ルヴィアンの林檎が意味深なのですが、そりゃあ無の精霊である彼からすれば悲しいですよね。
良い計らいではありましたけど。

そよりも子どもが可愛くって!


制限付きのミラー。
個人的に、今作のメインヒーローの立ち位置に見えます。
グリム童話寄りのENDが今回はミラーに有ったので。

無機質な感情に情念が宿ると言いますか、元々感情がきちんと有っても起伏は少なく。
それが恋をして人が変わります、人間らしくなりましたかね。

そういう話をルヴィアンとしたり、ルヴィアンを気遣ったり。
白と黒の問題等もあって、落ち着く所にしか落ち着けないのですけれども。

林檎の生み出し方とか、面白かったです。
後は髪を結んだら印象が変わるので格好良かったです。
そういえばファルコもおろしてましたっけ。

人間らしくなったとはいえ、変人は変人なので死体愛好家の王子様になるのが……あれはあれで良かったんですけど、こ・わ・い。


ラスト、ルヴィアン。
前作があれだったので、今回は主人公の為に色々奔走したり、守ったり、兎に角主人公の幸せの為に復活したりしなかったりで。

感情を理解しようとしてくれてもいるので、人間らしさというのもありました。
失えばいいのよとか言われて、大変な事態になるんですけれどね。
ギャグ的な意味で、でもリアルに困りますよね。

あれだけ非道な事をしておいて、許せるのか。
はたまた許してしまっているのか。
自身に問いながらの恋愛になります。

加えて、魔力の色の問題。
ハッピーエンドの在り方を問われている様に思えました。
無に帰したり、無に帰すのを望んだり。

白と黒を引き合わせる方法が斬新で目を見張りましたね。
理にかなってはいますが、何というか……強硬手段と言うか。

最後のファルコが印象的でしたね、ずっと側に仕えている彼が。
ルヴィアンがルヴィアンすぎて、いやはや。
綺麗にまとまっていました。


好きキャラは、断然ロレイユですけれど。
ミラーとルヴィアンのルートも良かったですよ。

今回はおまけがてんこ盛りです。
しかもギャグ路線、キャラ崩壊スレスレで大変面白かったです。
特に入れ替わりネタ。

ルヴィアンとシャマードが入れ替わって「ばっしゃー」が最高でした。
前作へのツッコミなんかもありましたよ、CGに関するものでした。
笑えましたし納得。



キャラクターが増えているので、ルートはいつもより短めで。
サクサクプレイできる分量でした。

の割に正義と悪とは……?
過去は変えられないから……とか色々とメッセージがあって。
ルートによって大幅に印象が変わりました、個人的にオムニアルートが苦痛……。

思想を納得させるだけの材料が足りていないんですよね、そもそも誰でも分かっているメッセージばかりで飽きもしました。

前作よりは良くなりましたが、やはりイマイチ浅い話で。
追加キャラは文句無しに良い出来でしたので、その辺はお勧め出来ます。物語は★★★.5
あとは、ギャグテイストなおまけが充実していたのでプラスして★★★★です。


最後に予約特典CD。
出演はルピノ、ルヴィアン、ミラーです。
本編をプレイすると、ミラーのルピノ大好きっぷりが分かるので話の展開も読めてきます。

ルピノが美しいらしい。
ルヴィアンが対抗意識を思いっ切りぶつけて、勝負する話です。

ミラー曰わく、この世で一番美しいものは絶望を前提とした絶対的な愛の希求、要は片思い。

ということで。
庭で手鏡(自分)に向かって愛を囁いて下さいというミラーの考えが、そのまま勝負になります。

結局どちらも良かったということで引き分けで。
後日ルピノの元へ主人公から手紙が届きます。

ルヴィアンと友達になってくれてありがとう、でも鏡に写っている自分に愛を囁くのは城の中だけに〜との内容で。

変態認定をもらってショックをうけつつ、笑顔でいてくれればそれでいいと。
終始突っ込んでいたルピノの心情で締めくくられます。

キャストコメントもありました。
いやあ、面白かったです。

ギャグたっぷり増量中ですね。
そういうのをお求めなら、オススメ致しますよ。

はい、次が届いたのでまた後程。