「炎路を行くもの」読み終わったー!
存在はしているけど刊行はされていない「幻の物語」と呼ばれていたこの本、ようやく出てすっごく嬉しかったんだけど
母親がすぐ買ってきちゃったから安心してそのまま読むの忘れてたというw
まだ幼い頃に、国という大きな流れに飲み込まれたヒュウゴとバルサの二つの物語。
祖国を滅ぼされたヒュウゴがなぜ「鷹」になったのか
薄っすらとしか本編では語られていなかった話
これは確かに、本編の大きな流れに組み込んでしまったら「守り人シリーズ」には蛇足になってしまう。でも、お蔵入りのままでは勿体無い話。
為政者と民
国と国
匂いや味、感覚、そして登場人物達の息遣いが聞こえてきそうで
その世界が実際に存在してるんじゃないかと錯覚してしまう
「十五の我には」のバルサとジグロも堪らない
ヒュウゴやバルサの感情に引き込まれる
そんな一冊でした。
もちろんそれも凄くて、綺麗なんだけど
今回読んでみてもう一つ思ったのが「戦闘シーン」
そんじょそこらのアクション系のライトノベルよりもずっと描写が細やかな気がする。
本当に、上橋さんみたいになりたい。
上橋さんは、確かに有名じゃないかもしれないし、もっと有名な凄い人はいっぱいいるよ。
でも、小さかった私に沢山の事を教えてくれて、考えるきっかけをくれた。
純文学とかじゃなくて、児童文学が大好きなのも、その影響だと思う。
もっともっと本を読んで、色々な事を勉強して自分を磨く。
そうしたっていいものは書けないかもしれない。
でも、すこしでも高みに
未来なんてわからないから
今の自分にできる精一杯をやりたい。
小学生だった小さな自分に、胸を張れるように