｢ねえ、大好きだよ｣




｢愛してるから｣




｢ずっと一緒にいようね｣





｢もう、離さない｣






｢わたしだけのあなただから｣






｢誰にも渡さない｣







｢おじいちゃんおばあちゃんになっても、一緒だといいね｣


















これまで
お付き合いしてきた方と


一体どれだけそんなことばを交わしてきたんだろう




何度も繰り返した



でも結局その大半は別れという形を以てその意味をなくした



確かに何度も言った
だからうすっぺらく感じてしまうかもしれない



でもわたしは
誰に何度何を言ったとき
嘘偽りを言った覚えはない


わたしはその時々において
本当に、心から思っていた




あき先輩、わたし好きなんです




ねえ、なおき大好きだよ



やす、愛してる



かずしのこと本当に好きだよ




たっちゃん、ずっと愛してる












ああ、なんて軽率な


だけど真摯な。





そしてわたしはまた
同じことばを別の人に向ける



バカの一つ覚えのように。
でも他に扱える言葉がないんだから人はばかなんだろうな























ゆーちゃん、愛してる。
お嫁にもらってね。



大好きなあなたへ