眠れない。


けれども起き上がる気力はなくて、布団の中で時が経つのをじっと待つ。


あぁ、そういえば、いつから切っていないのだろう。


アームウォーマーは買ったけど結局使わずに、どこへあるのかもわからないから、暑くなる前から切っていない気がする。


それでも剃刀は常に近くに置いてあるのは切ろうと思えば直ぐに切れるという、安心感を失いたくないからか否か。


眠らなくてもいいか。


生理と生理痛と貧血と、寝不足。


辛いかもしれないけど、ぶっ倒れたりはしないだろうから別にいい。


うん、どうでもいいんだ。


少しの好奇心と多くの社交辞令、だから別にどうでもいい。


気遣って気疲れするのは目に見えていて、だったら今から疲れていても大差ない。


暑くなくなったら、また切ってみようか。


隠すのではなく見えないのなら、どこも不自然ではなく自然であれる。


また寒くなるんだ。


あぁ、眠い。