群青日和
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2015/8/18
Tue
02:14
ウツリギ
漂う、揺蕩う、夢のなか
僕は見たこともない
青年の背中にしがみついて
彼のバイクは振動しながら
アスファルトを滑らかにはしり
空には大きな白い入道雲
その下には水面が輝いて
風を感じる
刹那、暗転
水の感触、遠ざかる光、音
服を着たまま湖に沈んでいく
重い感覚
手をとられ
彼も一緒だと気づく
そのまま強く抱かれ
鼓動と体温が伝わって
呼吸をうばわれた
不思議と苦しくはない
声を憶えていないことに気づく
僕の
名前も
彼の
すべて
ゆらめく水面のむこうに
わすれてきてしまったみたい
それでも満たされるのは
この両腕のなかにひとりぶんの、
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