顔彩の話
2014年4月16日 16:09 水彩・絵の具のはなし

最近絵手紙が流行りみたいですね。
いや最近じゃないかな?
ちょっと昔からかな(笑)

はじめてみたいんだけど顔彩と透明水彩が似たようなコーナーに売ってるけど違いはなんだろう?
と知人のおばあちゃんに聞かれたので、日本画もふくめてちょっと調べてみました。
だらだらと纏まりない文章ですみません(。。;



顔彩の絵の具のもとの日本画の絵の具は岩などを砕いてつくった色の粉に自分でにかわを混ぜて作るようです。
白の絵の具(胡粉)は本格的にやると水に溶かす前に練るのに1日かかるなどかなり手間がかかるとか。
余ったらにかわ分を抜くのにお湯を入れて上澄みを捨てて絵の具の粉だけにして、と片付けも大変なようです。

岩でできた絵の具を使っているので塗り重ねるほどに表面がサンドペーパーのようにポコポコしてくるんだとか。
とある方は一枚描くのに何本も筆がすり減って駄目になってしまうのだと言ってました。

描き方にもよるのでしょうがかなりの手間とかなりの道具が要るようですね。


顔彩はそんな手間のかかる日本画用の絵の具をにかわ(ゼラチンみたいなもの)やデンプンなどで固めたものです。
水をつけると溶けて絵の具になります。
ここは固形水彩や固めたチューブの水彩絵の具と変わりませんね。

たまに乾きすぎてひび割れているものもありますが、顔彩は先に水を少したらしてやわらかくしてから使うものなので問題ないそうです。


手持ちの顔彩ですが赤いのや緑のがひびわれてるのが見えるでしょうか?(・ω・;)



粒子が岩絵の具と比べて細かく、高価なものや有害なものは新しい顔料に変えてあるみたいです。
本格的に使う方は顔彩とにかわを指で混ぜて使うので、有害なものを指で触らなくてよくなりますね。


色合いは水彩絵の具よりもくすんだものからはっきりしたものまで幅があります。
不透明なものや白が混じって半透明なものなどバリエーションが豊富ですね。

ちょっとくすんだ緑色や微妙に主張しない赤みの強い紫など上品な感じの色が多いです。
個人的なイメージですが、水彩絵の具はそのまま使うとはっきり目立ってしまう色が多いですが、顔彩はそのまま使っても不自然でない色が多い気がします。

でもいろんな色を混ぜて作ってあるようなので水彩のように混色するのは難しいようです。
顔彩の説明書きにも色がにごるのであまり混ぜないで使いましょうと書いているところがほとんどです。
混ぜても2色くらいにしておいたほうが良いらしいですね。

不透明なものが多いので濃い色での仕上げや白っぽい色でのハイライトに使いやすいと思います。


最初に言っていた絵手紙をはじめてやってみるおばあちゃんにおすすめするには一番向いているのではないかと思います。
色の揃い方にもよりますが…(笑)

最近はホームセンターに12色入りの小さなケース(CDケースくらい?)が売っていたりしてお手頃です。
本格的なものは上の写真のサイズが箱に入って24色入り、36色入りなどいろんな種類があります。
バラでも売っていますので入れ物が準備できるなら好きな色だけ揃えても良いかも。
ハーフ顔彩という半分サイズのものがプラスチックのパレットつき専用ケースに入っているものもあります。

顔彩は乾いた状態でも水彩ほど色が暗くならず、見た目がかわいいので目の前にあると買わないようにするのが大変です…
いやこれは私だけですか(笑)

透明感が大事な塗り方をされる方には正反対な画材ですが、一度使ってみてほしいですね。

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