2017/09/14 23:07
『わざと忌み家を建てて棲む』

話題:最近読んだ本

三津田信三先生の「幽霊屋敷」怪談シリーズ第2弾です。

今回はホラーミステリ作家の三津田信三の元に、懇意にしている編集者の三間坂秋蔵が実家の蔵で見つけてきた、八真嶺(※仮名)なる人物が建てた「烏合邸」という、曰くのある家屋を寄せ集めた怪しい建物の記録を持ち込んだ事で、その邸の「怪異」につきまとわれるという話です。

ちなみに、その「怪異」の元凶となる「烏合邸」には、火事で焼けた団地の一室や、一家惨殺の現場となった屋敷、殺人事件が起きたであろう歯科医院と、そして、何かしらの「祟り」で一家全員が死に絶えた邸宅があり、所有者である八真嶺は各々の部屋や屋敷に、ある条件にかなった人間を入居、または調査に向かわせ、そこで起こる異常現象についての記録をつけさせていたのですが……正直、火事で焼けた団地の部屋に関しては、家具や最新家電を揃えてくれるのなら、焼け落ちて穴だらけの天井や壁にブルーシートでも掛けてくれてもいいんじゃないかと思いました……例の条件にかなった入居者だって、「雨の日は雨漏りが酷くて困る」って言ってるじゃないですかー……。( ̄◇ ̄;)

それはともかくとして、今回は「烏合邸」の記録の中に隠された謎を解き明かすまでのゾワゾワ感がたまりませんねぇ……実話怪談と違って、肉体にダメージが出ないから安心してゾワゾワを楽しめますわ。( ̄∀ ̄)



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