花とアリスの前日譚をアニメ化。
本編でも使われていたテーマ曲が流れると否応なしに素晴らしいアニメ！と錯覚してしまう。
いや、とても素敵なアニメではあるけれど、曲の力がそれだけ強いということ。
アニメーションに関しては並み、お話に関してはとても面白い。
緩やかにくすくす笑って観られるアニメ映画。
相変わらず花は一度恋をするとなにも見えなくなり、思い込みが強く粘着質。
アリスは控え目ながらも肝心なところでは我を通す強さを持っている。
このふたりがどうして花とアリス本編で親友になり、なぜ花は花屋敷と揶揄されている家に引きこもっていたのかが明かされる。
本人が声を当てているので、当時と比べてみるのも楽しい。
人により声も歳をとっていくと思うけど、蒼井優は変わらず。鈴木杏はずいぶん大人の声質になったね。
アリスの母親が娘のことを君と呼ぶのが好きだ。
優しく暖かく心地よい映画でした。
「もしユダが死んでたら私のせい。知りたい？」
「いやあ、……どうだろうか」
-エムブロ-
