ダンサーインザダーク


昔、画面酔いしてしまって視聴断念した映画、ダンサーインザダーク。
工場で働きながら、息子のジーンとふたりで暮らしていたセルマ。
同僚や隣人にも恵まれていたセルマだったが、先天性の目の病気のため失明して仕事も失う。
目の病は息子のジーンにも遺伝していて、若いうちに手術をしなければ同じく光を失ってしまう。
しかしセルマはすべて承知の上で子を産んだ。
それでも子供を抱きたかった、という理由で。

自分の苦手な要素が2つ入ってる映画で、ひとつは演出としての画面振れ、もうひとつはミュージカル。
ただダンサーインザダークの場合はどちらも問題なかった。
セルマの妄想の中のミュージカルはどこか落ち着くし、線路の上での踊りと歌は何度も見返した。
物語の方はというと、どこまでも我が儘に生きた女性であり、それにより未来を絶たれていく母親の話。
肝心なところで誰にも頼らなかったセルマは、視力だけではなく心からも光を失っていたみたい。
監督はあのドッグヴィルの人と同じ。なるほどね。

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2019 9/20(Fri)
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