流れる川の速さ
錆びたチャリの骨組み
解けたままの靴紐
色が抜けた信号

落ち葉が奏でる音
ふいに横切るサイレン
意味なんて無いから
理解される気も無い

公園のベンチで
思い出した映像
そういやあの映画の
主役は誰だったか

何を持って愛とす
愛を持って接せよ
今日を待った時間が
疎ましくなる

君の手の平で掴める位近く
僕の視界に入らない程遠く
待ちきれないから歩き出した足跡達
泣いて泣いて響いて


煙草の吸い殻から
ほのかに出る煙に
出所の分からない
侘しさを抱く

冴えない顔の学生
少し賑わう町に
ただ一人なだけで
孤独感を抱く

爽やかな朝の匂い
綺麗な配色の鳥
飛び立つまでの時間
何を見ていたのだろう

安っぽい言葉も
忘れないようにと
飽きるほど飲み込み
刻み込んでる

きっとこのままじゃ報われないから
優しさだけじゃいつか離れてくから
鉢合わないまま消えてった待ち合わせ場所
僕はずっと待つよ


物は少なく無いが
物寂しい部屋が
何時もと同じように
僕を迎え入れてくれた

旅立つ時もきっと
何時もと同じなんだろう
明日を待つ時間に
何が出来るの

君の手の平で掴める位近く
僕の視界に入らない程遠く
待ちきれないから歩き出したのは僕達
背中合わせで

君の目の前で教えてくれるよ
僕もその内捕まえに行くから
背中越しに見た思い思いの目的地
経路は君の中に
僕もきっと