1つ前の記事でほぼ初めてみたいな感じでマンガ版のことに触れたんですけど。ドラマ見てない方にはネタバレになりますので…と前置きして追記形式にしたら、記事自体は開いてくれてるけど追記はほとんど開かれてないんですよね。もしかしてドラマ見てないけどマンガ版は読んでるって読者さん結構いらっしゃったりしてますか?もしそうでしたら、あくまでドラマ版考察をメインに書いてるブログなので、ネタバレ嫌なマンガ版読者さんは自衛いただけたらと思います。ドラマ1話をマンガ2話で描いてる感じなので、今ドラマ第3話までを連載終わった所。このままのペースだとマンガ連載はあと8話はかかるので、8/23の続編映画公開までには連載終了しないですね。映画はドラマのその後の話になるので、もし映画も興味持ってくださってましたら、その点は頭に入れておいていただけたらと思います。
自分は元々2次元ヲタだから、『マンガなら読むけど実写は…』って方が多くいらっしゃるのも知ってるし(私はわりと実写化歓迎な人)、ドラマ原作だと『マンガ化されるとちょっと違う』って声が上がるのも両方あるなとは思う。マンガ版1話は正直言って「これじゃない」「なんか違う」って思いながら読んでましたし…。「ひょっこりはるたん」がダメだったんだと思う私…。3話くらいからだんだんおもしろくなってきた感じする。マンガならではのテンポとか表現とかあったり、マイマイの描き方とかかわいい。
マンガ版はドラマ版のセリフカットしちゃってて、ドラマを先に見てる人なら分かるけど、マンガ版だけの人には全く伝わらなくなっちゃってる部分も多いのが何だかな…と思う部分もありますね。コマの関係とかで削りたいのも分かるけどさ。公式監修だよねこれ…。例えばマンガ版2話のちずちゃんが取引先の偉い人殴ってクビになったって話。あれ、飲み会で触ってきたおっさん殴ったら取引先の偉い人で、上司から謝ってこいって言われたけどどうして私が謝らなきゃいけないのか、私から辞めるって言った、っていう経緯があるんですけど。その説明丸ごとカットしちゃってるから、マンガ版だとちずちゃんがただの暴力的な子になっちゃってるんですよね…。マンガ版だけ読んでる方、そこ勘違いしないであげてください…。殴っちゃったってどの程度かによるけど、触られて殴っちゃったなら防衛反応じゃないですか。そういう反射的な範囲の話だと思うけどね。自分から辞めるって言って転職活動中、っていうちずちゃんを、私は勇気あると思う。
マンガ版で1番好きなのは、ドラマの衣装を再現して描いてくれてることですね。始めのうちは模様省略して無地で描いてる部分も多くて、まあマンガで全部再現したらくどくなっちゃうから仕方無いかなって思ってたんですけど。マンガ3話(ドラマ2話部分)からはかなり再現してくれててすごいですね。このドラマ、縦縞のワイシャツやスーツ多いから、それを全部マンガで再現すると画面がかなりくどくなっちゃうし、マンガだけ読んでる方はそう感じてるかもしれないんですけど。
ファンでもあまり知らないんじゃないかと思うけど、こういう感情の時はこういう模様っていうのが全部細かく分類されてて、それに合わせた衣装選びを徹底されてるので、マンガ家の都合で模様省略しちゃうと意味が変わっちゃうんですよ。例えば縦縞のワイシャツ着てるならそれは縦縞が表す感情でいるからで、マンガとしては画面の都合で省略したい時もあるだろうけど、無地は無地で別の分類になるので。それを徹底して表現してるドラマ版の表現力には驚かされたし、再現して描いてくれてるマンガ家さんにも感謝してる。
私が一般的なファンとは大きく違う解釈を持ってたり、あまり知られていないかもしれないことを知ってたりするのは、時間をかけて研究してるからなので、そこのところは理解してほしい。ちょっと見た程度で気付くようなことなら皆気付いてると思うので。
服の模様の法則について少し書きましょうか。多分マンガを読み慣れてる人じゃないと難しいかもしれないし、描く側の人にとっては表現方法の勉強にもなると思う。私は絵の道に行き詰まって小説に方向転換した人間だけど、絵を描く人にとっても小説を書く人にとってもおもしろいと思いますこれ。ただ、ドラマなんだけどマンガ的な表現も混じることになるから、私はしばらく笑いが止まらなくなった。純粋にドラマとして見ていたい方にはオススメしないので、続きは自己責任でどうぞ。
海外作品だとどうか知らないけど、日本のマンガだとだいたい共通した感情表現ってあるじゃないですか。怒ってる時に怒りマーク、楽しい時や嬉しい時にハートや音符、焦ってる時や困ってる時に汗が飛んでたりとか。そういうのを、縦縞横縞チェック水玉など、服とかの模様に割り当ててるんです。春・牧のベッド、牧君のカップなど、服以外も対象あります。16年版ではなったりなってなかったりしてる感じだし、マンガ版だけでの分析はさすがに無理。18年版だけで見るのがいいです。鉄平兄は個性的すぎて分類不可能だったのと、セリフの無い相原さんと長濱さんは難しいのでこの3人は除外。アッキーもちょっと難しいけど、あとはセリフのある人達はサブキャラも含め全て対象になります。マロは女性に対しての感情は分かりやすいけど、男性に対してが難しかったので、まずはちずちゃんと蝶子さんに関する所だけ見た方がいいかも。
私がしたことは、『共通の模様がある時に共通する感情は何か』ということを分析して言葉(好意・喜び・緊張・戸惑い、など)で分類しただけです。だけ、と言っても、『その感情は何か』ということを言葉で表現するための語彙力がまず必要になりますし、1つの衣装で複数の人と関わることも多いですから『誰に対してか』ということを見極める必要もある。1つの模様で4つくらいの意味があったりするやつもあるので(だいたい2つ以上ある)、そのうちのどれかという見極めを間違うと全く違う意味になってしまうので、熟考も必要なので簡単ではないです。はっきりとは分からない部分もあって私も全てを分類できたわけではないのですが、おおよそを解読できるまでに要したのが1ヶ月半です。そのくらい真剣に取り組んでみたら読めるようになる方もいらっしゃるんじゃないかというものです。
これには特徴があって、感情の強弱まで模様で表現されているのがすごい所なんです。気持ちが強い時には、縞の本数が増える・色が濃くなる・面積が広くなるなどします。同じ模様の人が複数人同時にいる場合は、模様のはっきりしている人が感情が強いということになるようです。公式は明かしてないですから、あくまで『分析してみたらそういう法則性や傾向があったよ』という程度でお考えください。
マンガだと照れている時に『///』っていうのが頬に乗ること多いじゃないですか。ちょっと頬を染めている程度だと短くて本数も少ないのがちょこんと頬に乗る程度で、顔を真っ赤にしている時だと本数も増えて顔全体に乗ったりする。マンガだとよくある表現ですが、そんな感じと思ってください。この説明でピンと来ない人だと見えるようにはならないかもしれない。
牧君が営業所に異動になって来た時、あのちょこっと頭下げて挨拶したあの時には春田さんも牧君もお互い好きだったと思うんですよ。映像から感じるのは『この時にはもうお互い好きだったんだろうなー』っていう、そのくらいじゃないですか。これがね、マンガ版だと省略されてしまってるんですけどドラマだと、
春:縦縞のワイシャツと斜め右上がりのネクタイ
牧:水玉のワイシャツとチェックのネクタイ
っていう違いがあるんですよ。お互い感情はちょっと違うんです。この微妙な違いによる心理描写、これが好きなの…!こういう繊細な表現がとても素敵なんですが、これ分かってくれる人いないかな。続編が正式決定してる以上、詳しく説明しちゃうとネタバレになりかねないので説明できなくてごめん(続編発表前に小説と一緒にpixivに投稿したものはそのままにしてある)。
あと好きなのはOB訪問の時に初めて武川さんに会った時の牧君がチェックのネクタイで、何このかわいい子…!
風邪ひいて休んだ時の牧君が全身チェックのパジャマで、「似合わなくて違和感すごいし、これ絶対何か意味あるだろ」って思ってたから、こういう普通の人がやらないような分析も真剣に取り組んでみたらおもしろい結果が出たんですわ。チェックについては圧倒的にここが面積広いですし、チェックの感情はここが1番大きいことになるでしょうね。風邪の正体が何なのか突き止めないと話が始まらないけど(それについてもまた後日)、ベッドが水玉であることも注目。何事も無い顔してんのに内心これとか、本当に何なのこのかわいい子…!
これも牧君が風邪ひいて休んだ時。春田さんが帰宅後に斜め左上がりのネクタイを外して縦縞のワイシャツ姿になりますね。個人的にはこれが最もすごい表現だと思ったんですが、意味が分かるとこの表現には本当に驚かされました。考えた方にぜひお伝えくださいと個人的には公式に送ったんですが、こういう、ファンが気付いてないから製作側が評価を受けることができていない部分がたくさんあるんですよ。こういう所がすごいから見てほしいとファンに対しても言いたいし、こんなすごい表現力を持ってるなんてもっと世間から評価されるべきと思うんですよ。でも同じ法則を続編でも使うとしたら、ばらされるのもありがたくないだろうと思うんですよね。すごいものはすごいと言いたいんですけど、大きな声で言っていいネタでもないことも理解できるし、もどかしいです…。
あと、読めるようになると純粋にドラマとして見れなくなってしまってありがたくない人もいると思う。はっきり言います。何を思ってるか書いて服に貼り付けてるようなものです。純粋にドラマとして見ていたい人にはオススメしないのでやめとけ。普通には戻れないです。