映画に続いてドラマ第2弾も発表ですか!?ていうか、ニュースではいろんな所から出てたんだけど公式からの発表がまだ何も見当たらないんだけど…?

このドラマ、感情で素直に見る人や映像重視の人と、頭で考えて理解しようとする人や脚本重視の人で見え方が違うはず…と思っていた。要するに感情やイメージの右脳と、言語や論理的思考の左脳ってことか!?これマジな話で右脳と左脳で見え方全く違うよ。正確には、左脳でしか認識できない部分もある、かな?矛盾やちょっとした違和感が作中いくつもあるんだけど、そういうのをドラマの内容にピッタリ合うように辻褄合わせていったらいい。そもそもそれ自体がそれなりに注意力ある人じゃないと気付かないんじゃないかな?もしくは、気付いてはいるけど深く考えずに流しちゃってるか。
・方向音痴と言われたがお婆さんにすらすら道案内
・未婚の同性愛者なら分かるはずの無い「夫婦の問題」
・風邪をひいているのにマスクせずにスーパーに買い物に行く(5話から無くなりますが、ダイニングにマスクの箱有り)
等々。引っ掛かりを感じてはいても、「気のせいかな?」で流しちゃったりしてませんか?『じゃあどういうことか考えてみる』っていう所に進もうとしない人には、永久に何も見えてこない。
ドラマの表現手法自体がかなり特殊なことは10月くらいには突き止めてたんだけど、結局何故人によって見え方が違うのか、気付かない人は何故何も気付かないのか、その理由が右脳寄りの人か左脳寄りの人かによって違うのでは?という今ここ。

もっと単純にマンガ的な見方か小説的な見方かって話よ。マンガだったら適当なページ開いてもパッと見て絵でどんなシーンかだいたい分かりますよね。カッコイイ、おもしろい、怖いとか、パッと目に入ってくる情報から感情も生まれる。極端な話、セリフが全部外国語で意味が分からなくても、絵だけでなんとなくのストーリーを知ることはできますよね。
小説の場合、どのページを開いても文字しか無いから、パッと見てどういうシーンなのか知るのは難しいです。だからまずはちゃんと文章を読んで頭でストーリーを理解してから感情が動く。その順序の違いでしょうか…多分。

小説など文章の読み書きに慣れている方が起こりやすいのではと思いますが、このドラマとても混乱するのです。目から入ってくる情報と耳から入ってくる情報が一致しない。そういう気持ち悪さがある。趣味レベルとはいえ小説書く人間なので、書く側の目線で見たらこのドラマ変だなと思っていたんですが(設定ミスが起きていないか普通は気を使うはずなのに多すぎる)、自分でも忘れてましたが、元々はイラストレーター目指してて絵の道に行き詰まったから小説に方向転換したんだった…。右脳左脳で違う見え方をするように作っているなら、それで私には人と違うように見えたり混乱したりするんだな。
このドラマ見て幸せになれるのは映像や感情論重視の人よ。理屈で理解しようとするとハッピーエンドですらないから(武川さんは牧君と別れたのを都内同士の生活のすれ違いが原因って言うのに、上海と東京の生活のすれ違いが始まる終わり方。2話の本社屋上から見えるのは東京タワーなので、本社勤務と営業所勤務とは都内同士である)。映像的にはハッピーエンド、脚本的にはバッドエンドという矛盾にパニック起こした人間なので…。これが何故視聴者の目にはハッピーエンドで終わるのか、牧君の基本的な思考が『自分の幸せより相手の幸せ』っていう、その情報が出てきちゃうとダメだね。6話後のファンが何を望んだかと言えば、春田さんと牧君が結ばれるハッピーエンドでしょ?視聴者がバッドエンド(生活のすれ違いでその後破局が予告されているような状態)で悲しまないようにいい所で終わらせてくれたんだっていう、私にはそういう解釈だった。この解釈自体、余程思い入れの強い人しか出てこないだろうし。だからダメージが大きかったんですよ。ハッピーエンドと思って喜んでいる人達にはどのような解釈で見えているのか、その見え方の違いも知りたいと思ってきた。「視聴者が幸せな気分になれるからハッピーエンド」とか言うなら、『ハッピーエンドと思ってしまった』ことがトラウマになっている私には分からない。脚本や設定を重視する人間はラストでひどい目に遭う。私にはこのドラマは感情で見てはいけないと悟ったから、だから左脳的な見方に切り替えて全7話を理解することに徹してきた。設定とドラマの内容が矛盾しているなら、ドラマの内容にピッタリ合うように辻褄合う方法を探したらいい。左脳の担当分野の論理的思考の出番。このドラマ推理物になってるってずっと言ってきてるんですけど、ゲームで言えばクリア後のエクストラステージみたいなものですかね。ロスだとか言ってる人達はそれをやってないからロスなんでしょ。ちなみに公式本とか頼ると気付くべき重要な部分に逆に全部蓋をされますから、ドラマ本編のみを見ます。関連本とかまでは見ない視聴者も多いでしょうから、そういう方と同じ条件で。

これ、私が考察や分析に集中し始めたから見えるようになったのかな…?牧君の行動パターンってすごく法則性強いので、それを割り出せばいくつかのシーンがすごく分かりやすくなったり、服の模様に法則あるっぽいことに気付いてその分析に1ヵ月半とか、整合性や法則性による美しく見事な世界が広がっていく。分からない部分をひたすら頭悩ませてある時ハッとひらめくすっきり感っていうのは、すごく気持ちがいいものです。
要するに、『右脳で感じる美しさや幸福感』っていうのがまず用意されて、それで満足してる人達が一般的なファンの人達と思われる。私にはこのドラマ何かおかしいなっていう引っ掛かりが大きかったから、感情にブレーキがかかる。『何かおかしい』の部分に真剣に向き合ってきて、矛盾や違和感が解けた先の展開や設定の方が好き。引っ掛かりが解消されてますからね。『左脳で感じる美しさや幸福感』っていうのも、ちゃんと用意されている。ただ、毎日何時間も頭悩ませて(仕事の時間を有効活用…)何ヵ月もかかるレベルだったので、本当に好きな人にしかそこまでは辿り着けないと思う。

設定とドラマの内容が矛盾している、目から入ってくる情報と耳から入ってくる情報が一致しない、っていうのが、分かりやすいシーンで説明しますね。2話で牧君は春田さんの悪い所として『方向音痴』を挙げましたね。これにより視聴者には『春田創一は方向音痴である』という情報が耳から入ってくる。ところが3話ではお婆さんから道を聞かれてすらすらと案内するというシーンがある。あれ方向音痴に見えますか?道を聞かれて案内するという経験自体が無くてピンと来ないという方もいらっしゃると思います。それなら私が今、『あなたの自宅から職場・学校までの道順』を聞いたとしますから、あのシーンと同じく『地図を使わず口頭で説明する』ということをやってみてもらえませんか。いつも通っているなら頭ではルート分かりますよね?それを口頭で説明するって、「○○通りをまっすぐ進んで○番目の交差点を右に…」のようになるので、意外と難しいはずですよ。説明できたとしてもあれ相手はお婆さんですから、全部は覚えきれないかもしれない。『一緒に行ってあげる』って、案内する側としても楽ですし、1番確実なんですよ。接客業の方ならこのあたりのこと分かりますよね?「トイレどこですか」とか季節柄売れる商品とか、『聞かれることがあらかじめ予想される場所』は予習もしますし何度も聞かれるから慌てず案内できます。でも自信無かったり分からなかったりしたら、「確認しますので少々お待ちください」って言いますよ。口頭で説明するのが難しければ店内図を見せながら説明したりもしますし。どこ聞かれるかあらかじめ知ってるはず無いのに慌てもせずすらすら案内できるって、『普段から近隣一体の地理を把握していて方向感覚にも強い』人にしか無理です。
「方向音痴」と言ったのは牧君です。『視聴者の目には方向感覚強いように見えるが、牧君の目には方向音痴に見える』ということ。あれを方向音痴って言うなら接客業の人間はキレるよ。辻褄を合わせるには、『春田創一は元々方向感覚には強いが、牧凌太の前では方向音痴のふりをしていた』と考えるのが妥当だと思う。迷ったふりとかしたら、牧君ならきっと「しょうがないですね、こっちですよ」って引っ張っていってくれるんじゃないかな?でも道案内できるくらい元々方向感覚強かったら、頼ってはくれるかもしれないけど引っ張っていってはくれないと思うよ。頼られるより甘やかしてもらう方が好きなんじゃないですか?「甘やかしすぎたのかな」って言ってる人がいるでしょ。
公式は一切説明してませんからあくまで考え方の一例ですが、春田さんの思考ってだいたいこうだと思います。

一般的な解釈と大きく違うのは、最終話のプロポーズが2回目だってことですね。詳しくは過去記事(9/3の考察2とか)で何度か書いてるので今回は省略しますが、春田母から「ずーっと創一と友達でいてね」って言われて「はい」と返事をしてしまっているのは皆さん見たら分かりますよね。「俺といたら」とは友達でいるということなので、一般的な解釈である春田さんを女性と結婚する普通の人生に戻させるために別れたんだとしたら、そこで矛盾が発生しますよ?友達でいたって、女性と結婚して幸せになることはできますからね。
先に書いた、絵でなんとなくのストーリーを理解するマンガ的な見方をしてると、実は全く意味が違っている。この脚本の見事なところ。

「奥さん本気じゃないと思いますよ」「夫婦の問題ですから」は、既婚者の方達から猛批判が上がってもおかしくないシーンのはずなのに、そういう類いの評論とか見た記憶無いよ?要するに牧君自身が既婚者で夫婦の問題の何たるかを知ってるからでしょ。別居中なだけで武川さんとは結婚してて、不倫してたのは牧君だって話。「不倫!ダメ!絶対!」と「別に不倫してるわけじゃないんだからさ」がすごく不自然な感じしてたんですが、牧君が不倫してたんだってことでこの2つのセリフが活きてくる。どういうことかって言うと、武川さんが結婚について語る第2話で家探しに訪れる新婚夫婦(カズ)が春田さんから「結婚?」って聞かれて何て答えるかよく聞いてね。武川さんと牧君もそういうことでしょうね。「何それ卑怯!」って言う方もいるかもしれないけど、同性で付き合ってしかも結婚ってなると、周りになんて言わないで隠してる方が多いんじゃないですか?このドラマのこういうリアル感が好き。「元彼」が嘘ですよね。インタビューとかで「嘘の無いシーン」って何度か言ってることに矛盾が生じるのを理解するのに苦労したけど、そりゃあ旦那(牧君が旦那で武川さんが奥さんの可能性もあるが、その話は置いておく)だって本当のこと言ったら、引き留められるどころか追い出されてルームシェアなんて2度と誘ってもらえなくなるわ。それが嫌で嘘ついちゃったんだろうし、その気持ちには嘘は無いってこと。お付き合いしてたのが4年前で、それから結婚したってこと。普通、結婚ってある程度お付き合いしてからですよね?「屁理屈言うな!」って思う方もいらっしゃるかとは思うんですが、だってそういうドラマなんだから仕方無い(笑)こういう所が好き。屁理屈みたいな話に柔軟についていける頭の柔らかさも必要。

春牧だけを見ると純愛度爆上がりするんだけど、武川さんが絡むと不倫かつ略奪愛というドロドロに(笑)春田さんが魔性のノンケとか言われてるけど、牧君の方がよっぽど魔性だと思うわ。知らなかったとはいえ上司の奥さん奪っちゃったとか、後から知ったら震え上がるでしょ…。
普通に見ていて矛盾している点を辻褄合わせていっただけですよ。これが左脳で見えるおっさんずラブ。最終話のプロポーズが2回目だってことくらい6月末には知ってたし、問い合わせも送っている。ドラマ第2弾もしくはノベライズとかでちゃんと見たいし、私はそれを待っている。

21日に拍手1件ありがとうございました!