来年夏に映画化決定との発表がされて以来、正直複雑な心境です…。これ皆さん本当にただのハッピーエンドだと思ってるんですか?私にはとても恐ろしい結末だったので、続編決定の発表に恐怖で震えてる。ハッピーエンドだと思うのは『視聴者からの目線』で見ているからです。視聴者目線で見たらいい所で終わるから、視聴者の満足度爆上げされて結果的に愛されるドラマになってる。この結末、『視聴者からの目線』『牧君からの目線』『春田さんからの目線』、全て見えるものが違うんですよ。武川さんから生活のすれ違いが原因って言われてるのに、海越えて上海と東京の生活のすれ違いが大丈夫なわけないじゃないですか。正常な思考力があればそれ気付くはずじゃないのかな…?
あの家無人になるはずですから、おそらく牧君が留守番するのではと考えられます。そうすると、映像よりも後。この結末において牧君の目線で見えるものとは、新しい恋が始まって幸せそうにしている周りの人達と、誰もいない家。映像だと明るい光の中で撮ってますけど、仕事終わって帰れば夜だから暗いですよ。私のイメージに強く見えるのはそれなんです。「ずっと一緒にいたい」って言った本人はいなくなって、「ただいま」って帰っても「おかえり」って返してくれる人はいない。このドラマが『誰も不幸にならない結末』ってよく言われるけど、描かれてるのは『牧君だけが孤独に追い込まれる結末』なのに何故これが喜ばれてるのか理解できない。視聴者の目線にハッピーエンドって当たり前じゃないですか。6話後に私達視聴者が何を望んだって、春田さんと牧君が結ばれるハッピーエンドが見たかったんですよね?牧君の基本的な思考は『自分の幸せより相手の幸せ』ですから、誰もいない家に1人になる姿を見せずに視聴者の目に1番いい所で終わらせてくれたっていう、そういう結末でしょうね。それを軽々しく続編続編って言うのやめてくれよ…。皆さんポジティブに受け取ってらっしゃる「俺、もう我慢しないって決めたんで」って、多分これ意図的だと思うんだけど『何を』って言ってないのお気付きでしょうか?我慢しないなら休職するか退職して上海行けばいいのに、行かないってもう我慢してるんですよ。遠距離で我慢しなくてすむのは「つらくなったら別れよう」ってことしか無いですよね…?周りの人達は幸せそうにしているのに、誰もいない家に帰らなきゃいけないって、出会ってから1番つらくない…?指輪してるわけでも名字を変えたわけでもないので、別れることは容易だと思います。武川さんから生活のすれ違いが原因って言われてるのに、拘束力ゼロの状態で置いてくんだから。この結末バッドエンドじゃないのかって、ここまで見事に繋がるんですけど…。

…ところが拘束力はゼロじゃないんですよね。奥さんに留守番任せて旦那が単身赴任に行くって珍しいことじゃないですし、そういう普通のことしかしてないんですよ。
牧君が出ていこうとすると、いつも引き留めようとする。あれ結構異常だと思うのですが。なのに最後に自分は牧君から離れていくのは、牧君に望んでいるのは『家にいてほしい』なのではないか。武川さんの所に行こうとするとキレたし、ドラマの中から読み取れる春田さんの牧君に対する願望で強いのは
『家にいてほしい』『武川さんの所に行ってほしくない』、そしてプロポーズの『ずっと一緒にいたい』
この3つであるように思います。留守番を頼んで単身赴任に行くっていう、第三者から見たら普通のことしかしてないんですよ。留守番を任せるって、要するに家に帰らせて他者から隔離するわけですから、望む通りの結末ですよね?つらい思いさせて待たせて帰ったら、離れていかなくなるんじゃ…と思うのですが?意図的か無自覚かは分からないけど、ヤンデレの典型パターン?牧君の目線で見たらつらい生活が始まるのに、春田さんの目線で見たら、願望が全部叶うある意味究極のハッピーエンドなんですよね。意図的だとメチャクチャ怖いので、せめて無自覚ヤンデレでお願いします…。実際4話ラストが異常行動としか言いようが無いので、こういう解釈ができることも否定はできないんですよね…。私にはあの家が檻であるような気がしてこの結末怖いんですよ…。

要するに
『「俺はお前とずっと一緒にいたい」と言った当の本人が何故いなくなるのか』
『武川さんから生活のすれ違いが原因って言われてるのに、上海と東京の生活のすれ違いで大丈夫なのか』
という点が理解できないから、私にはこれがハッピーエンドでいいのか疑問なのです。ハッピーエンドの方は理解しているからハッピーエンドなんですよね?説明してほしい。このドラマが推理物になっていることは別の件で最終話後すぐに確信してましたから、じゃあこの2点解決させるもの探すしかないんじゃない?公式からはノーヒントですし、外部での解説も一切無し。答えはこの全7話の中から探すしかない。まさか本当に納得できるものが出てくるとは思いませんでしたけど、出てくるってことは、私のような行動を取る視聴者がいることも公式は予測済みでしょうね。それ2つを完璧に解決させると物語全体があることで一直線に繋がって、それを続編でやるのかやらないのか…。ネタバレになるおそれがあるので内容は伏せておきますが、私は2ヵ月半で辿り着いたので、今から取りかかろうって人でも映画公開より余裕で早いでしょうね。まあ、仕掛け自体はそんな感じなんですが、そうすると別の問題も出てきちゃうので、結局大丈夫なの?ってことはこの間公式に送った。始めから理解できるようにさえ作られていれば良かったのに、結末の多分本当の意味を理解できるまで2ヵ月半もかかってしまったから、その間にあらぬ解釈が渦巻いてしまったんですよ…。なんかもう1周回って無自覚ヤンデレルートが春田さん目線の究極のハッピーエンドで合ってるような気がしてきてしまったわ…。違うんだけど違うんだけどさ。続編何やるつもりなんだろう…。私も6話後のつらかった1週間経験してる人間なんで、ハッピーエンドがいいに決まってるんですよ。その後でさらに突き落としてくる公式マジ怖いですし、この難解な謎を解ききらなければ本当のハッピーエンドに辿り着けないとか鬼畜過ぎるわ。だけどその分、このドラマに隠されてる、大掛かりだけどとても細やかな仕掛けや表現をたくさん見てきた。見抜くことはできても、そんな高度過ぎる技術とても真似できるものではなくて、ひれ伏しますよ。自分も一応小説書く人間なんで、渾身のアイディアで仕掛けを込めても何も気付いてもらえなかったら虚しいよな…ってことも思うんですよ。そういうのがたくさん隠されてるのに、続編やるとなるとネタバレになってしまう可能性があるものもあるので、言うこともできないんですよ。このすごいアイディアや高い表現力もっと評価されるべき、と思っても、声を大にして褒めてはいけないってそれも嫌なんですよね…。『バッドエンドをハッピーエンドに変換する方法』なんて、ありとあらゆる観点から掘り起こさなければ見付からなかったので、私がいろいろ知ってるのはそのためです。私が何言おうが、ご自分の信じるものを信じたらいいと思います。世間がどれだけハッピーエンドだって言っても、絶対違うよな…っていう自分の感覚を信じてきただけなので。

私が喜んでないのは発表が『続編』であるからです。最終話後の話をやるんでしょ?私が見たいのは続編じゃなくて真相編ですから。展開違いますよねって話は公式にもテレ朝にもとっくに送ってる。どういうことかというと、1つのセリフに2つの意味を持たせる、そういう言葉選びがとても巧みな脚本であるため、見るシーン順を変えると意味が変わるのです。話数順に見ていくと、「俺達付き合ってます」の交際宣言があってお付き合いしてて、突然振られて1年後にプロポーズ。牧君は春田さんの普通の幸せを思って身を引いたっていう、そういう話と思ってるんでしょ?

何度か言ってるんだけど、スタート地点にするのは6話春田母の「ずーっと創一と友達でいてね」です。何も知らない春田母から『創一と友達』を望まれて、これに「はい」って約束しちゃったんだってことは隠してないです。つまり『春田母のことを考えて春田創一と別れた』ので、ちずちゃんから「何で別れた?」って聞かれて春田創一のことを答えたら会話が支離滅裂です。巻き込むのが怖くなった相手とは春田母のことです。好きだという感情は別に恋愛だけのものじゃないですよね。「好きだから」って言ったら春田創一のことを言ってるように聞こえますが、あれは始めから春田母のことを言ってるんです。武川さんが「お前のことを考えてな」って言うのは、この人が思い込みをしてんの。

『創一と友達』を望まれているんだから「俺といたら」って『友達でいる』ってことだから、春田さんの幸せが女性と結婚する普通の人生に戻ることだって思ってるなら、友達でいたって幸せになれるんですよ。春田さんが牧君との結婚を望んでいるなら、友達でいなくてはいけないなら幸せになれないですよね。で、何で牧君本人が春田さんの幸せが『牧凌太との結婚』って知ってんのって話です。6話で別れる前から知ってて、これが2回目のプロポーズだっていう以外無いんですよ。じゃあ1回目っていつかって特定かけていったら買い物デートのその日のうちしかないんで、その重要な部分を日にちが変わる形ですっ飛ばしている状態。これすごい手法だわホントに。「このまま本当に付き合って、春田さんは本当に幸せなのかなって思って」って、本当は結婚したのに「俺達付き合ってます」って嘘をついたから、牧君は付き合っていることを否定した。
この一連の流れが純粋に国語の問題で解ける話なので、私が言ってることが否定されるなら、それは『まぎらわしい脚本で混乱を起こしている』のだから、クレーム案件。全く関係無いなら脚本がまぎらわしいって指摘はとっくに送ってる。牧君が本当は何を言ってるのか、いい加減皆理解してあげてほしい。どのくらいの人が知ってることなのかも分からない。このドラマ複雑すぎてTwitterの140文字で説明できるような内容じゃないから、どこで考察書けばいいのかまずそこに頭抱える。

牧君が本当は何を言ってて何に苦しんでいたのか、それをずっと勘違いされたままの状況にいい加減腹も立っているのです。で、公式が応えるのは世間が求める続編ね…。いや、映画で買い物デートの夜の話はまずいだろと思うけど。1回目のプロポーズおよび結婚が買い物デートのその日のうちと特定されると、あの風邪の正体って裸で寝て体を冷やしたこと(初夜)によるものでほぼ間違い無いと思うので、それ明かすにしても映画ではないわな。ノベライズ?男同士でキスとかマジでねえとか言ってたあの春田さんが、牧君を好きだと自覚したその日のうちに肉体関係の一線飛び越えて、でも体調崩してる間は手を出さないって、愛情深いし優しいなあって思うんですよね。風邪ひいてるのにマスクしないでスーパーに買い物行くって非常識ですからね?5話から無くなるんですが、春田家のダイニング(ちずちゃんが座った席の後ろ辺り)にはマスクの箱が置いてありますからね。ならあの風邪って人には移らないものなんですよ。熱だけだから。なのにお互い移るものだと認識してるって、原因それしか無いんですよね。BLはいろいろ読んできたけど、お誘いを「人に移すと治るって言うじゃないですか」なんてセリフで表現するって初めて見たし、この表現力の高さ本当にすごいと思うし尊敬します。ただまあ、これを明かすとしたら本当にどうするつもりなのかと…。

とりあえず、今日展覧会チケット取ってるから2回目行ってきます。ラバキーBOXで買いたいんです、残っててくださいお願いします…。