天空不動産東京第二営業所

おっさんずラブで東京第二営業所のエリアの割り出しができないかと思っていたんですが、18年版からの情報のみだと難しかったんですよ。私は5話の葛西の印象が強いので、千葉寄りの方じゃないかと思ってたんです。夢の国ってディズニーランドのことと思うんですが、葛西にはマンションと砂浜と水族館、近くにディズニーランドと、5話で出てくるポイントが揃うから。
ところが作中で確認できる他のポイントだと、ホワイトボードの行き先に国立や小金井があって、あと2話でカズを案内してるのは小金井や武蔵野なんですよね。葛西とはまるっきり反対方向なので、その両ポイントが含まれてるとさすがに広すぎると思うので…。第二営業所ってことは第一営業所のエリアもあるでしょうからね。第二営業所のエリアがおおよその2択として小金井・武蔵野周辺か葛西周辺のどちらかではないかという所までは絞り込めるんですが、そこで限界っぽかった。

本社屋上から東京タワーが見えることから、本社(牧君の勤務先)の位置は東京タワーとあの距離感の場所であると読み取れる。本社勤務の時は実家から通えたが、営業所に異動になって会社に近くて家賃の安い所探してるという話から、本社と営業所はそこそこ離れているらしい。
東京タワーを中心点にした場合、武蔵野周辺も葛西周辺もどちらも結構離れてるんですよね。なので結局この2択からの特定が難しい状態だった。ちなみに公式本には『主たる事務所の所在地』として東丸の内ってあるんだけど、これがどこのことを言ってるんだろうな。これが第二営業所なら、本社とは大して離れてないことになるから引っ越しする必要も無いだろうし、これは多分本社か第一営業所のことっぽい感じがするけど。これが本社としたら、駅としては六本木じゃなくて大手町か有楽町?

『本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違い』という重要なポイントがあるにも関わらず作中の位置関係を理解するだけで結構難しいのですが、この辺りについてついに公開された情報が、春田家電話台の所の立川市防災マップですよ。あとごみの出し方とかね。展覧会のパネルの中にあったので、劇場版で映るかと思われます。ドラマの中では一時停止も拡大も無しで目視で確認できる情報は無いと思うんだけど…。春田家の設定場所は東京都立川市であることになる。ということはおそらく第二営業所は武蔵野辺りであるだろうと思われる。…だとすると、かなり離れた葛西での依頼が来るもんなのかな…。牧君は本社から直接依頼が来るくらいだから、本社からの信頼や期待が高いのは窺えるんだけど。

春田家が立川市で確か西砂って地名も載ってた気がするんだよな…。違ったかな?西砂町の場所も確認したけど、そこからだと最寄りが西武立川駅っぽいですね。春田家で一緒に暮らすなら、本社が正確にどこなのかにもよるけど、牧君の通勤往復3時間超えると思うよこれ…。第二営業所が小金井・武蔵野辺りだとしたら、距離的には単純に倍以上になるし。朝御飯やお弁当も作るならかなり早くに起きなきゃいけないし、帰宅も遅くなる。生活のすれ違いって要するにこういうことでしょうね…。実家に帰る方が圧倒的に体は楽でしょう。彼氏と一緒にいることが難しい状況を牧君が苦手としていることは武川さんの話から読み取れるはずなのに(と言うか、どう見ても肉食系な恋人に1年お預けくらわせるって、それかなり我慢させてるだろう)、牧君とずっと一緒にいることより仕事を取ったことが不可解。牧君も我慢しないなら行かないでくれって我が儘言うか、休職して一緒に上海行くかすればいいのに、どっちでもない辺り多大な我慢をしている。かつてこんなに意味不明な作品を見たことが無くて「???」って状態が気持ち悪いから、納得できるまで細かい考察をするんですよ。「なるほどそういうことか」という理由には辿り着いてるけど、そこは劇場版公開前に書くことじゃないと思うので。

立川市だとするとまず気になるのは、牧君の元彼・武川さんとたけかわ・たちかわで語感が似てるでしょ。立川市の隣接に武蔵村山市があって、これが部長。同じく隣接に国分寺市があって、蝶子さんの旧姓が西園寺だから国分寺→西園寺って、ちょっと無理あるか…?って思ったんだけど。西国分寺駅があるみたいですね。これもう間違い無いと思うんだけど、立川市(春田さん)が武蔵村山市(部長)と国分寺市(蝶子さん)から板挟みになってる状態ですね!こんな仕込みをようやく出してきたのか!こういうの好き(笑)あと隣接に昭島市があるのは、宮島亜紀さんかな?アッキーって牧君のこと好きだって話がどこかにあった気がするし、その関係?
ちなみに2話の部長と牧君がケンカしたのは本社屋上の設定で、ロケはテレ朝屋上。そこと東京タワーの中間地点辺りに狸穴公園(麻布狸穴町)を発見。狸穴さんが牧君を狙ってるだろうことは分かるから、カップリング表記でマミマキで女性っぽい名前を重ねてきたんだろうと思ってた。もしかして、地名から付けてるネーミングも多いのかな?

地方に住んでる人間なので、イベントやらライブやらで都会に行く時には地図や電車調べるから、そういうのの延長ですよ。行き当たりばったりが苦手で、事前にきっちり調べるタイプ。それでも初めての土地でGPS無しだと混乱する。あっても迷う時もある。展覧会→テレ朝→展覧会の移動もなかなか…。方向音痴の自覚無い人間が事前に調べてても、初めての土地って迷うんですよ。牧君から方向音痴って言われた春田さんが、道に迷ってる描写ってあったか?って話を含ませておく。

ところでわんだほうのメニューにウーパールーパーがあった件を調べてみたら、唐揚げとかで食べられるようですね。あのフォルムのまま目も衣の外から見える状態の、なかなか衝撃的な画像が出てきたわ…。抵抗あって無理な方も多いと思うけど、味は美味しいらしい。…せめて切り身にしてからで…。姿揚げとか衝撃的すぎた…。イナゴの佃煮は長野で食べたことあるけど、私が長野に住んでたのは小1の頃までだからなあ。子供が虫を見るのと大人になってから見るのとだと、全然違うと思うよ。子供の頃は虫捕まえて遊んだり普通にしてたけど、大人になるとどういうわけか苦手になるよね…。今イナゴ見て食えるとは思えないわ…。わんだほうのメニューでゲテモノ系はイナゴとウーパールーパーの2品だったと思うけど、鉄平兄はそういう意味でも変わった料理を出すのね…。

8/13なんてお盆の忙しい時期で無理ーと思って試写会は申し込みしなかったんだけど、休みで組まれてたからフェスは行きます。新幹線の切符は確保した。

おっさんずラブ展

昨日行ってきました。遠方で交通費がかかる分、1日で3周。ローチケだと前売り券×の表示になってる回も、当日券は用意されてるみたいです。前売り券より200円高いけど、急遽の時も行ってみれば入れるかもしれないですね。特典の名刺ステッカーは2周目に牧君来たー!部長→牧君と来たらあとは春田さん…ではなくマロでした。マロも好きだけどもー!このどうともカップリングにならないメンバーに感じるモヤモヤ感よ…。

奥まった場所で1周目は実は気付かなかったんだけど(物販の方に意識と目が向いてたから…)、春田さんの甚平と牧君の浴衣が!日本映画naviでの小さな写真1枚と予告編での僅かなカットだと模様がよく分からなかったんだけど、間近で実物を拝見したら、衣装さんの細やかな表現に涙出そうになりました。牧君の浴衣がチェックなのか水玉なのかと思ってたけど、よくこんなグラデーションみたいになってる柄を持ってきたなあ…。これすごいわ。そして牧君の持ってる巾着が縦縞なんですよね。春田さんの甚平は写真だと黄色の目立つ部分の線しか分からなかったんだけど、実物見たらたくさん縦縞あるんですよ。春→牧は縦縞が多くて、牧→春はチェックと水玉が多い、こういう違いがすごく好き。
劇場版公開前なのであまり詳しく説明することも控えておきますが、服の模様に法則性があり(自力で1ヶ月半かけて分析)、この表現がとても細やかで大好きなんです。原理的に説明すると、言語化と視覚化を繰り返して見ている状態です。私は法則性を言葉で分類していったし、衣装さんはそれを服の模様で視覚化してくれるからすごくイメージしやすい。視聴者向けにやってるのか役者さん達向けにやってるのかは分かりませんけど。理解できるようになると本当にすごい表現なんだけど、純粋にドラマとして見ていたい方には邪魔な情報になっちゃうから、そこら辺は人によるよね…。何で服の模様分析するとかいう普通の人には無いだろう発想をしたかというと、牧君のチェックのパジャマが違和感すごかったからですね。特徴的なオブジェクトを見ると、これ何か意味あるだろうと思って調べたくなるのはゲーマー特有のクセですから…。私が変わった思考や発想でこのドラマ見るのは、いわゆる『ゲーム脳』だと分かりやすいからです(それについてはまた後日…)。

第二営業所のエリアか春田家がどの辺りか割り出せる情報が無いか探しつつ頭悩ませてたんですよ。何でかっていうと、本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違いがどのくらいのものかということですね。本社屋上から東京タワーが見えることから、本社は東京タワーとあの距離感の場所と思っていい。違うならあんな目立つ物映ってるって放送事故。テレ朝夏祭りでまさしくあの場所に行ってきたので、本社は六本木と思っていいはず。本社勤務の時は実家から通えたが、会社に近くて家賃の安い所探してるって話から、本社と営業所はそこそこ離れており、実家から通うのが困難になってしまった。ルームシェアに誘って牧君が引っ越してきたことから、春田家は営業所寄りであると読み取れる。つまり劇場版でまた本社勤務に戻っているので、春田家に一緒に暮らしてると、牧君が先に家を出て帰宅が遅いことになるんですよね。実際、作中で本社に寄るって時にそういう話ありましたね。この距離感を出したかったんだけど、春田家電話台の所がアップになったパネルがあって、立川市防災マップが…!これですこれ!こういうヒント欲しかったの!ロケ地とイコールかは分からないけど、春田家の設定場所は東京都立川市であることが確定される。1話の通勤風景を見た感じ、駅までバスで行って電車に乗るのではないかという感じがする。立川駅→六本木駅と仮定するとこの区間約1時間ちょっと。さらにバスの移動も加算されるから、通勤往復3時間とか…?往復40分の私からしたらとんでもない世界…。そりゃ、できないなりに料理作ってあげようとするよね…。武川さんの家が営業所寄りで一緒に暮らしてたとすると、通いやすい実家に帰るってことが起きてたでしょうね。根本的な原因は違うのがあることは、武川さんのあるセリフから読み取れるんだけど。

このドラマ地理問題多いですよね。わんだほうのメニューにイナゴってあって、バッタのイナゴのことだろうなあ。イナゴの佃煮は長野で食べるよ。あのフォルムのまま佃煮です。私が長野に住んでたのはだいぶ前の話なので、現在の若い方が食べるかどうかは分かりませんが…。ウーパールーパーはどこだろう?

去年の展覧会の時は物販で品切れも結構あったので、今年はかなり多めに用意されてましたね。
Tシャツ黒×2
マフラータオル
サウナタオル
ランチバッグ
ラバキーBOX
付箋×2
マステ×2
マグカップH
マグカップM
ボールペン
ネームバッジ狸穴さん
てんくぅんシール
缶バッジ×3(→黒・武・マ)
本社紙袋5枚分であります…。ラバキーが1番欲しかったので、たくさん残ってて良かった。今回のはまだ開けてないけど、こういうのってBOXだとだいたい全種揃ってるから、躊躇無くBOXで。Tシャツは早速パジャマに着用。名言Tシャツより着やすいデザインでいいね。元々紙物のグッズって好きだから付箋は2冊。マステはハンドメイドで何か作れないかと思って。
ダサマグカップはペアで1200円と思ってたら、『各』1200円なのね…。オタクやってるとマグカップやグラス類のグッズって結構出るから数がすごいことになってまして…。さらにこの衝撃的なビジュアルに迷ったものの、結局セットで購入。普段は黄色い星のやつ使ってるから、これが食卓に上がることは無いと思うけど…。このマグカップ、部長からのプレゼントじゃないかと予想する。最初はマロかちずちゃんじゃないかと思ったんだけど、マロからだったら創一のSになりそうな気がするし、ちずちゃんは「いい加減ちゃんと応援させて」って言ってたからペアの物をプレゼントしてくれるのはありそうだけど、さすがにこのセンスじゃないよなあ。虎は絵心無さすぎてああだったけど、春田さんの趣味ってゾイドだから、見る分には美的センス高いと思うし自分で買ったやつじゃないでしょ。服ダサいのはあれでしょ、私は以前書いた考察のああいうことだと思ってるから。元々春田家のダイニングにダサい要素無いから、服を気にする牧君が選んだのはあり得ないと思うし。てことは部長からとしか思えないんだよね。むさしのスタンプとキャラのテイストも似てるし、黒澤家のテレビの所にウサギがいることも先日発見。あれをかわいいと思ってのプレゼントなのか、牧君への嫌がらせ的な意味合いも込められてのものか…。

昨日拍手1件ありがとうございました!

おっさんずラブ展とテレ朝夏祭り

ラブ展行ってきました〜!前売り持ってるのが16時からの回なので、当日券で1回入ってきた。来場特典名刺ステッカーを貰うために周回するのだよ。1枚目は部長。去年の展覧会の時も1回目は部長だったわよ…。
展示はマミアナ様のガウンにときめいた。いやー、絶対牧君が新おっさんと不倫的な関係になるって予想してたもん。破壊神の話で未婚の同性愛者の牧君が「奥さん本気じゃないと思いますよ」「夫婦の問題ですから」なんてさらっと口にするのがおかしいですから。牧君自身が既婚者なら問題無いし、要するに武川さんとは別居状態ではあったけど別れてなくて、二股だったんでしょ。実家にいると思ってた牧君が別の男の家にいるって知ったら、そりゃ武川さんキレるわ。「不倫!?」「不倫!ダメ!絶対!」「別に不倫してるわけじゃないんだからさ」って牧君の前で不倫って言葉が3回も出てくる時点でまあ公式はそういうつもりだと思うわ。
私が見たかった牧君を中心にした春田さんとマミアナ様と武川さんの泥沼四角関係。まさかボツ原稿として展示されてるとか!春田さんが牧君の浮気を疑って「この尻軽男!」とか言って牧君もブチ切れて武川さんが仲裁。いいねいいね!まあボツ原稿だから。
物販は在庫充分にありました。ありがたい。本社紙袋4枚分です(笑)

テレ朝夏祭りの方は、食堂で牧君のラタトゥイユと春田さんの黒唐揚げを食べに。美味かったです。唐揚げも見た目は黒く再現してあるけど、味は普通に美味い唐揚げとして出してますね。
ああー、そして食堂までの順路に2話の本社屋上で部長と牧君がケンカしたあのシーンの場所が…!やっぱり東京タワーじゃないか。だから武川さんと牧君の本社勤務と営業所勤務の生活のすれ違いとは都内同士であり、牧君東京に残して上海行くって状況悪化させるからバッドエンドフラグだとあれほど…!
アトラクション設置されてて写真撮るにはどうしても写り込んじゃうけど、来れて嬉しい。晴れて良かったわ〜。

さてそろそろラブ展2周目に移動しよう。牧君の名刺ください…!

おっさんずラブ × 特茶

昨日買いに行ってきました!「さすがコラボする商品が年齢層高いね」って言われた(笑)そう言われるとすごく納得(笑)田中圭君がCM出てるから、そこからの流れではあるだろうけど。田中圭君のパックも買ってたんだけど、なんか自動入力されるキーワードが…っていうのが出なくて、6月配信分の動画見れなかったんですよね…。何だこれと思いつつ、牧ごはんの方はちゃんとキーワードも表示されてレシピも貰えました。…って、レシピって本当にレシピだけなのね…。田中圭君のパックのやつは動画だから、レシピ動画かと思…。
お茶はどうなんだろうね。正直言って、これ系の特保の飲料で3ヶ月続けて全く変化が分からなくてやめてしまったことがあるので…。食事と運動も合わせてちゃんとしなさいよってことなんでしょうけど。

↓これに衝撃
はるたんの体脂肪を減らす

体脂肪を減らす!?
待て、あの謎のいい体からさらに体脂肪を減らすのか!?んんん?これちょっと無理がある企画のような気がしてきたんだけど…。
視聴者としてはあの謎のいい体を見てるから、『だらしない生活してるわりにいい体』というのをイメージしちゃってるし、部屋でこっそり筋トレしてるんだろうとか思ってた。実際『春田創一の設定』としてはどうなんだろう。役者がいい体すぎて脱ぐとイメージが合わなくなっちゃってるのか、あのいい体のビジュアルに『もうちょっと痩せて健康に気を使った方がいい姿』をイメージで重ねないといけないとしたら難度高すぎるわ…。
牧君が倒れた時に支えられなくて何度も崩れるのは、いい体なのに非力なのか、意識失ってる人って自分で体支えられないからすごく重いって話だしそれが起きてるのかどっちなんだろうな…。

前売り券も特典無事に全種類買えたし、展覧会は19日に行きます。試写会はお盆で仕事が忙しい時期なので、泣く泣く諦めたわ…。

おっさんずラブのすごい所

イッキ見上映会行ってきました。新情報は公式サイトにお任せし、レポもTwitterに大勢上げてるでしょうから、私は別のことを。

公式オフ会と称されたイベントでしたが、実際の所はやっぱり私のような異端者は行ってはいけない場だったらしい。公式以外は信じちゃダメ、話を聞くのも結構ですからって拒否されてすごく悲しかった。まあ、普通は恋愛ドラマが難度の高い推理物になってること自体気付かないですよね。私は分かりやすく推理物って言ってるけど、天体観測なんですよ。曇ってたり障害物で隠れたりしてても、空に星は常に無数にある。「春田さんって、何にも見えてないですよね」って牧君は言うけど、1番何も見えてないのは視聴者だって話。私は最終話後早くにそれを自覚したから、飽きずに天体観測を続けている。例えば4話時点で緑とピンクの歯ブラシが存在するけど、5話の歯ブラシのカットは一体何を表したものか。問題だけは出してきてるけど、答えが存在しないんですよ。歯ブラシを持っているシーンがどこにも存在しないから、どれが誰の歯ブラシか手掛かりがそもそも無い。答えが存在しないから考察の余地はいくらでもあるけど、人によって解釈にズレが出てしまうという状態。そういう所、他にも何ヵ所かあるのよ…。

改めてこれ書きましょう。個人的に18年版おっさんずラブで最もすごいと思う部分で、1番ちゃんと見たい所。私は1年前から気付いてたんだけど、どのくらいの方がこれを知ってるんでしょうか…。見るスタート位置が重要です。

6話で牧君が春田母に会ってしまって、「ずーっと創一と友達でいてね」と言われて「はい」と約束してしまっている姿。『それを見ていたのは私達視聴者だけ』で『作中の他の登場人物達は誰も知らない』のです。牧君の言動を見ると合致するのはこの「ずーっと創一と友達でいてね」のみです。発音だと「創一と」に聞こえるんですが、シナリオブックだと「創一の」になっていて、『と』『の』で若干ニュアンスは違うのですが「友達でいてね」に「はい」と返事をしてしまっている姿は視聴者に隠されていません。これ春田母は息子が同性と付き合ってるってあの時知らないから、悪気無いどころか歓迎してくれてるんですよね。ところがこれに「はい」と答えてしまうと友達でいなければならない。春田さんは「別れるって何だよ」と言って別れることは望んでいないんですが、春田さんと春田母、2人の望みは同時に叶えられない状態なんですね。春田母の方を選んだ状態だから別れを切り出してくるし、「好きじゃない」とは言うんですけど「嫌い」とは言わないんですよ。『友達』を望まれているから恋人として好きでいてはいけないけど、友達でいるために嫌いになってはいけない。元の先輩後輩の関係に戻ったように春田さんは思ってるんですけど、牧君はそうじゃないっぽい表情見せますね。この先輩後輩の関係をマロも「友達」って言いますから、この関係を友達とするのでいいはずです。これだけ合致しますから、つまりあの別れは『春田母のことを考えて春田創一と別れた』ことになります。これを特定することがまず第1の難関。春田母は「孫の顔」「ちずちゃんとの結婚」「友達でいてね」と3つの望みを口にしますが、孫の顔とちずちゃんとの結婚については望みを口にしただけで牧君に頼んだわけじゃないです。「友達でいてね」だけはお願いされて、「はい」と答えてしまった。牧君もこれだけで、あとのことには何もしてないです。
ケンタツと檸檬ちゃんの「人に言えない恋愛なら、俺は続かないと思う」「じゃあ別れるしかないんじゃない?」が伏線。牧君は春田さんと付き合っていることを春田母に言うことができなかったから、別れるしかなかった。

ちずちゃんから「何で別れた?」って聞かれるのですが、『春田母のことを考えて春田創一と別れた』のに、「春田創一に幸せになってほしい」と答えたら会話が支離滅裂です。もちろん恋愛の意味ではありませんが、牧君が言う『本当に好きな人』を春田母のことだとしてあの牧君の話を聞いてみてください。全く同じセリフなんですが、春田創一のことを言っているか春田母のことを言っているかで意味合いが全く変わります。でも春田母のことを言っているとしても話通じますよね?春田創一と結婚するなら春田母とも家族になります。「本当に好きな人」と言えるくらい創一だけでなくそのお母さんも好きになって、春田母を巻き込んでしまうことを心配して牧君は身を引いた。
…あれ?では巻き込んでしまうことが怖くなった相手が春田母であるとすれば、春田創一のことは『すでに巻き込んでいた』ことになるのでは?

牧君が春田母と会ってしまったことを知っているのは私達視聴者だけです。武川さんはそのことを知りません。武川さんは6話で春田家に押し掛けてますし、その時牧君が「このまま本当に付き合って、春田さんは本当に幸せなのかなって思って」と言っているので、それをそのまま「お前のことを考えてな」と思い込んでますよね。繰り返しますが、武川さんは牧君が春田母に会ってしまったこともその時言われたことも知りません。春田のことを考えてと思い込んでるのであって、嘘を吐いてるわけではありません。牧命みたいな武川さんですから、その武川さんが言うことを信じると『春田創一のことを考えて春田創一と別れた』と刷り込まれてしまう。
※公式お得意のミスリード※

「俺といたら、春田さんは幸せになれませんよ!」
春田母からは「友達でいてね」と望まれているため、その約束を果たそうとしているのですから『俺といたら』とは友達でいるということ。もし牧君が春田さんの幸せを女性と結婚して子供が産まれる普通の人生に戻ることだと考えているなら、友達でいても春田さんは幸せになれるんです。男同士で友達でいるわけですからね。

俺と友達でいたら春田さんは幸せになれない。

牧君が思っている『春田創一の幸せ』とは、女性と結婚する普通の人生に戻ることじゃないんです。そんなこと勝手に決めていないんです。春田さんは牧君に「俺と結婚してください!」と『牧凌太との結婚』を望みますが、それが春田さんにとっての幸せであるなら、友達でいなくてはならないなら春田さんは幸せになれません。何故牧君はそう思っているのか。『春田さんの幸せは俺と結婚すること』と何故牧君本人が知っているのか。

『春田創一の幸せは牧凌太との結婚である』と『牧凌太本人が知っている』方法は1つしかあり得ないんです。
最終話でのプロポーズは初めてじゃないんです。2回目なんです。

では1回目はいつであるのか。6話の「本当にいいんですか?相手が俺で」「いいよ、それは」がお互いに『結婚の相手』として話しているなら、話がとても自然に繋がります。
この前日には牧君が熱で倒れているため、もはや1回目のプロポーズは牧君を好きだと自覚した買い物デートのその日の夜しか無いんです。『春田さんのペース』が1年かかってようやく追い付いたどころか、好きだと自覚したその日のうちにプロポーズしているとかビックリです。マロに「どっちかっていうと向こうからの流れだったんだけど」と言いますが、どっちかっていうとも何も、視聴者から見た映像ではどう見ても向こうからの流れでしかないので、映像に無い部分でこっちからの流れもあったことになります。
ちなみにこの翌日に熱を出して倒れることから、風邪の原因はあれであると推測できる(詳しくは6/14の記事で)。この1回目のプロポーズ〜風邪の原因までの大きな出来事を、オンエアでは日にちが変わる形で丸ごとすっ飛ばしているのです。まさかあの夜にそんなことがあったなんて視聴者は普通予想できませんから、認識操作としてはとても見事な手法です。よってこの夜の出来事が『未公開シーン』として視聴者に隠されているもの。すでに撮影しているか物語上だけかは分かりませんが、視聴者が気付いて見せろと公式に要求しない限りは、永遠に世に出ないでしょうね。私は何度か問い合わせを送っていますが、多数決なら多くのファンにとっては『興味無いもの』でしょうし。ただ、風邪の原因が裸で寝て体を冷やしたこと(=初夜)であるなら、映像化できるんかこれ…。個人的にはノベライズでもいいけど。

買い物デートのその日の夜にプロポーズしているとなると、ケンタツと檸檬ちゃんの『結婚を前提にした交際会見』。春田さんの「俺と牧は付き合ってます!」も「俺と牧は(結婚を前提に)付き合ってます!」であると思われる。

……のですが。
どうも話がおかしいのです。
武川さんが春田家に押し掛けた時、
「何で否定したんだ?お前ら付き合ってるんだろ?」
「このまま本当に付き合って、春田さんは本当に幸せなのかなって思って」
と疑問に思っています。春田さんからプロポーズされたのだから、このまま付き合って春田さんは幸せなはずなんです。なのに何故牧君は疑問に思っているのか。
『本当に』って2回言うんですよね。この一連の部分では最も難関なんですが、「本当に付き合って」ということは、付き合っていることは本当ではない、ということになるのではないか。プロポーズしたことは本当だが、付き合っていることは本当ではない。つまり、
「俺と牧は結婚しました!」
が本当であるのを「付き合ってます!」と嘘を吐いてしまったことにより、周りからは『付き合っている』と思われてしまい、「ちょっと意味が分からない」と牧君は『付き合っていること』を否定した。

あとはこれを時系列順に並び直せばいいです。春田母の「ずーっと創一と友達でいてね」をベースかつスタート地点にしただけで、あとは日本語を正しく理解していくとこうなるのですが…。これが否定されるとしたら、日本語を理解できる人間が否定されることになるので、メチャクチャな世の中になりますよ…。映像も脚本も1つしか無いのに、実質的に2つの展開を同時に作り出すという計算され尽くした緻密な脚本で、とても驚きました。読むことはできても、趣味で小説書いてる程度の私にこんなすごいもの書けるわけがない。
ちなみに、ケンタツと檸檬ちゃんの結婚を前提にした交際会見。普通に見てたら何も気にならないと思います。1回目のプロポーズが買い物デートのその日の夜であるという仕掛けを解いた人なら、「じゃあ春田さんと牧君も結婚を前提にした交際宣言なのか」と高確率で引っ掛かると思います。実際、半月足止めされました。そもそもそれなりに難度高いですが、『仕掛けを解いた人向けのトラップを事前に仕掛けている』という時点で、かなり厳重なんですよね。こちらの一連の流れは「男同士でキスとかマジでねえ」とか言ってたあの春田さんが、牧君を好きだと自覚したその日のうちにプロポーズ・結婚して肉体関係の一線も越え、突然振られたのに1年後にもう1度プロポーズするという、春→牧の愛情が爆上がりするんですよ。「結婚ってさ、何?」と大きな問いを投げているのにその答えが無いままプロポーズするというのは、恋愛ドラマとしては首傾げる内容で正直言ってガッカリしたんですよ。しかし1年前にすでに結婚していて形の無い気分だけのもので良かったんだということが分かると、もう1度プロポーズするというのはとてもピュアだと高評価に変わりましたね。

ちずちゃんが「春田に告白していい?」って言ってきた時、春田さんはすでに牧君から見て『こっち側』に来ているんですね。「俺は大丈夫です、全然」って強がりでも何でもなく、本当に大丈夫なんです。ちずちゃんが振られて傷付くことは目に見えてるけど、ちずちゃんが望んだのは「自分がすっきりしたいだけ」なので、牧君としては複雑なんでしょうね…。ちずちゃんから呼び出しの電話が来た時、牧君がなんか企んだような顔してるんだけど、「春田さん、もうすぐ帰ってくると思います」ってちずちゃんのことを振ってすぐ帰ってくると確信してるんですよね。ちずちゃんを選ぶならすぐになんて帰ってこないから。

何で公式がこれを明かさないかっていったら、18年版って心の声とか乗るのって春田さんだけですからね。春田さんの目線で描かれたものなわけですが、この一連については牧君の目線なんですよ。視聴者目線で客観的に見ているだけで出てくるわけがない。牧君が本当に苦しんでいたのは、『友達』って言葉なんだと思う。友達として側にいてほしいけど、それ以上にはなれない。離れることも忘れることもしてはいけない。苦しかったと思うの。「嫌い」って言って離れることができる方がマシかもしれない。別に私のような異端者のことは信用しなくてもいいけど、牧君の気持ちは理解してあげてほしい。

私が多くのファンとは全く違うことを言うのは、『春田創一の目線で描かれたドラマを牧凌太の目線で見ているから』です。ラストも春田さんの目線で見ると、出ていってしまった牧君が帰ってきてくれて自分が出ていく時には牧君が家で待っていてくれるため(あの家留守になるのに、家の中の物が全部そのままなのはおそらく牧君が留守番するのでは)、幸福感が高く感じると思うんですよ。牧君の目線からだと、一緒にいたいって言った当の本人がいなくなって無人の家に帰らなければならない。同じことを望んでいるなら引く必要は無いので、牧君にとって幸せとは、武川さんの価値観(第2話参照)を真逆にした『結婚して一緒に暮らす』ということであるように思う。なのにあの終わり方はあまりにも残酷だと、ハッピーエンドと思えないんですよ。この解釈自体、誰も幸せにしないですからね。性的少数者を扱う作品でありながら、視聴者は多数派と少数派に分けられるんですよ。説明しても興味持って話を聞いてくれる人自体稀です。結局の所、多数派の幸せのために少数派は隠れて生きるべきなのがこのドラマの教えか?私が見ているのは牧君の目線で見ているものだから、相手の幸せのために自分が引かないことを牧君に描いたのなら、私も引くつもりは無いんです。
『映像も脚本も1つしか無いのに2つの展開を同時に作り出す』なんて神業、気付いた人間が黙っていたら、気付いていない多くの人には伝わらないんですよ。だいぶ心折られてるけど、私が驚いた「何このドラマすごい!」をいずれ誰かとちゃんと共有したいから、とりあえず個人ブログでちまちま書きます。
前の記事へ 次の記事へ