22日は少々嵐

20日深夜放送の
「NNNドキュメント」です

松潤の落ち着いた声が
悲しく辛い災害を
それで受けた傷を
優しく包み込むように
ナレーションしていました


〜〜〜〜〜


水が流れてく
ああっ自動販売機に


呉市市原地区の高取さん
軽トラのところにいたお父さんの
行方がわからなくなった

土石流が目の前に押し寄せる中
お父さんの姿を探した


痛々しい山肌、土砂崩れ
孤立した集落

高取さんが救助されたのは2日後
お父さんはまだ


4日後ご遺体で見つかった


しばらく言葉が出ない


過去にも土砂災害があった市原地区
その時は20人近くがなくなられた

早く逃げられなかったのを悔やむ人々

市原に残る人
市原を出ていく人

自然が綺麗な市原
だけど出ていく決意をした高取さん
入院していたお母さんと一緒に


10月の秋祭り
お父さんも毎年楽しみにしていた

お父さんがいるような気がした



岡山県倉敷市真備町
岡山で最も大きな被害が出た町

なくなられた方の6割が高齢者

「ぶどうの家 真備」
認知症の高齢者の方々を介護していた

平屋のぶどうの家は完全に水没した


ハザードマップでは
水没することが予想されていた
過去にも水害があった

ぶどうの家は公民館を借りて
高齢者の方の介護を続けた


松本竜己さん
認知症のお母さん臣子さんを預けに
ぶどうの家へ

繋がってる場所が必要だと

ぶどうの家は建て替えることになり
その間
別の建物で

豪雨の体験を互いに話し合い
辛い思いを分かち合えば
いつかは笑い飛ばせる日が来る
財産は失っても
人の繋がりはなくならない



大好きだった家に描かれた
青いひまわり


Happy Birthdayの歌が聴こえる
愛媛県西伊予市の仮設住宅

11歳の誕生日を迎えた越智夢望ちゃん

奪われた日常
西予市野村町
ダムの放流により起こった川の氾濫

怖がる声
水に浸かる直前に避難した


家族が18年間暮らした家
水は2階の天井近くまで迫った

野村小学校では
およそ100人の被災者が
避難生活をおくっていた

夢望ちゃんの笑顔が家族をなごませる

豪雨から2週間
小学校が再開した
支援物資のランドセルで登校する


空っぽになった自宅に
風を通しに来るお母さん

壊す前に落書きさせてやろうかな?
そうつぶやく


ダムの緊急放流
せめて1時間半でも早く言ってくれてたら
助かったのに・・・

仮設住宅で始まった家族の生活

怖い思いをしたくない
元の場所には住まない

自宅は取り壊すことにした


その前に
家中の壁にみんなで絵を描こう


夢望ちゃんたちが生まれ育った家

思い出すのは
そこにあった家族のあたたかな暮らし

子どもたちの笑い声に
満ちあふれてた


もうすぐなくなる大好きな家


時計のまわりに
夢望ちゃんが大好きな青色の花びら

時計が指すのは
6時20分

この家での暮らしが
終わってしまった時間


季節だけは進んで
でも心はここに残されたまま



西日本豪雨から半年

呉市市原地区
お父さんをなくした高取さんは
久しぶりにふるさとへ

あの日何があったのか
夜明けまで語りあった


倉敷市真備町
ぶどうの家

水害から高齢者の命を守る共同住宅
その夢の実現へ向けて動き始めた


みんなで元旦の初詣
愛媛の越智さん一家のお正月

「夢望ちゃん
願いは必ず叶う時が来るよ」


何もなくなった自宅のあった場所


「今年は
家族みんなが元気ならいいね」



あれから半年が経ちましたーーー