雪に囲まれて。土地の貧しい。魔物と理性の無くした竜の伝承が残る土地の英雄が「竜の血を飲んだ人間の力」の噂を聞き。

神の力を持った竜を求めて戦局を変える武器を創れる竜が住む島国へ向かいました。

英雄は、伝説の武器を創れる竜を求めて街を出て。

山を超えて。

山に巣食う賊を討伐したり。竜のいる異界へと足を踏み入れて。

そうして竜に出会いました。

「伝説の武器を創れる竜よ。私は、お前の力を求めて貧しい雪の国にきた者だ。竜の血を貰い受けに行くため試練を受けに来た。」

竜は、沈黙した。

「竜の血を貰い受ける試練は、なんだ?始めてくれ」


「試練?おかしなことを聞くな?そなたは、もう特に試練を超えておるぞ」

「?」

英雄は、竜の初めて発した言葉の意味がわかりません。


「そなたは、一人で山を登りきり。ノートルディアに巣食う賊も討伐してくれた。それも誰の助けも借りずただ一人で。」


言わてみれば英雄の身なりは、ボロボロで傷だらけなものの。二本足で力強く立っていました。


「こちらにおいで。戦局を変える武器を求めに我のところへ来たのだろう。創ってあげよう」


竜に言われるまま竜に案内されて英雄は、戦局を変える武器を創ってもらいました。

角度で赤く。黒く真っ直ぐな剣。

紫で複数の模様が描かれた魔導書。


「ジークフリードは、そなたが使え。魔導書ブリュンヒルデは、お前と血を分けた強き者に渡してあげなさい。」

竜は、英雄に剣のジークフリードと魔導書ブリュンヒルデを贈りました。


「これで戦局が変わる武器であるのか?」

竜は、首を横に振りました。 

「いいや。その2つは、未完成じゃ。」

「なんだと?試し切りできるものあるか。試したい。」

「それなら「白夜王国」へ行け。ジークフリードは、そなたを主と認めた。ジークフリードは、斬り伏せる剣で。身を守る盾にもなる。」

それは、英雄の暮らす隣にある新しい王国でした。
 
英雄は、「白夜王国」に雷を呼ぶ剣士が強きものを求めて刀を降っているという噂を聞いていました。

なるほどジークフリードの試し切りに持っていくには、いい相手です。
   

「そなたのまえに白夜王国国王スメラギが我の創る武器を求めて来ていた。スメラギにも我の創った武器を与えている。」

スメラギ。それが白夜国王の名前です。

「竜よ。貴重な情報と武器を贈ってくれて礼を言う。私は、ガロン王。いずれ竜の血を飲んで力を求める者だ。」

「ガロンよ。何故そなたが力を求める。」

「決まっている貧しい故郷を豊かにしていきたい。そのために化け物を解析して新しい生産にならないか探している。」


そのために神の力を持った竜の血が必要不可欠だ。


英雄は、竜の元から立ち去りました。

区切り。