響子よ。
なんだか、えらく長いスパンでこの交換日記、めぐってくるわね。

んー。
何を書こうかな。

そうそう。
みんなの"初恋"なんて、どおかしら。

聞いてみたいと思わない?

いや。
ってことは、まずは、自分でもそれを語らなくちゃいけないってことよね。

うーん、、、

それも何だかテレる…

却下。

そうだ。
年末、私を襲った不幸について、書かせてもらおうじゃないの。

第29回の響子ブログにも書いた通り、去年の年末、、、私は殺人的に忙しかったの。
まさに、半死半生。

それでも、仕事納めが終わったら、自分の部屋を掃除して、、、と、色々計画を立てていたのよね。
小春のものを一式、収納する場所を作ろうとか、、、そりゃ、色々。

そんな、年末年始の休暇に希望を託していた頃。
事件は起きたわけ。

それは、仕事納めよりも1週間早い、得意先との忘年会があった日。

まだまだ忙しさの渦中にいた私は、深夜でありながら、忘年会に出席後、会社に戻ってきたのよね。

当然、誰もいないオフィス。

自分の机について、さあ、仕事だとパソコンの画面を付けた時。

"それ"に気がついたの。

足元の紙袋。

「なに?忙しい私を気遣っての差し入れ?」と思って、紙袋の上を覆っていたハンカチをのけると。

そこには。

ガラスの仮面1巻〜23巻が鎮座ましましましまし、、、あ、こんがらがった。

とにかくドドーンとうず高く積まれているわけよ。
文庫版だから、コミックでいうと40巻くらいまでの分が。

「うーおーずーみーの奴めえぇぇぇ〜」と犯人であることは間違いない、今頃薄ら笑いを浮かべているであろう、魚ちゃんを呪った。

この本は、麻薬。
ダメよダメよ、、、と思いつつ惹かれ。
これで、最後。今日はここまで、と言い聞かせながら1冊、また1冊、、、

まさにガラスの仮面や、王家の紋章世代の私にとっては、時間泥棒のリーサルウエポン。

で。
とりあえず仕事をちゃちゃっと片付け。
その合間にも、その紙袋は恐ろしいまでに強烈な魅力を私に向かって振りまきながら、そこにあり、誘惑し続け。

家に戻って、疲れ果てているのにもかかわらず、深夜2時から、明け方7時まで、読みふけったわよっ!
読んでしまったわよっ!

…面白いわ。
面白いに決まってるじゃないのっ。

驚いたのは、自分がものすごく細かいデティールやセリフまでも覚えているってこと。
次がわかっているのに、それを確かめるかのように、読み進め、、、

翌朝。(というか、ろくに寝てないんだけど)
魚ちゃんをとっつかまえ、「なんで、こんな時期に、この、ガラスの仮面なのよ!」と詰め寄ったら。
「だからですよ。この時期だからでーす」とひらりと身をかわし。
「姉さんが一番忙しい時にこそ持ってこようと、虎視眈々と狙っていたんですよ〜」と、ぬけぬけと。

キィィィっ。
まんまと。
まんまとしてやられたー。

ええ。
それですっかり、お正月休みは消え去ったわよ。
部屋の掃除も中途半端。
小春まわりだけ、きれいに片付けて、自分のことは殆ど手付かず。

バーゲンも、福袋も、買いにいけず。
かろうじて、東京から戻ってきている友人に会ったり、初詣に行ったのみ。

かえせ〜。
私の正月休みをかえせ〜。

ちなみに。
さっき、この日記を書くのに、ガラスの仮面のオフィシャルページを見てみたら。

ガラスの仮面ハローキティ発売!

と書いてあって、度肝を抜かれたわ。
二人の王女の姫川亜弓と北島マヤがキティって、、、

おいおい、「紅天女の日本酒」ってのもあるみたいね。

これは。
ちょっと気になるわ。

そして、第二第三の私を出そうと、今、魔の紙袋は、私の机の目の前で、おいでおいでと手をふっている、、、

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