キャラクターの濃いパーソナリティ陣の中で、わりとまともそうというか常識的、と思われている綺羅子さん。
しかし、常識人と思っていた人が意外な行動に出ると、日頃がまともそうな分よけいに突拍子もなく見えてしまうものなのだ、、という事を実感させられた出来事が。

実は、数日前に綺羅子さんの友人が亡くなられたそうです。
前日お通夜に出るために早く上がった彼女は翌日は告別式に出てから出社する、との事で、その日は午後からの出勤予定となっておりました。

聞けばその友人は私たちと同世代(私と綺羅子さんは実は同い年。生まれ月の関係から行くとむしろ彼女が年上です)で特に持病があったわけでもなく、いわゆる「突然死」というやつだそうで、友人の突然の死にさぞや気落ちしている事だろう、、と我々も心を痛めておりました。
出社してきたらどんな顔で迎えたらいいのかと悩む女子社員の姿に、おお、意外にうちの女性陣も細やかな心遣いとやらがあったものだな、と新たな発見もあったりなかったり。

お昼も近くなった頃、事務局のドアのすり硝子の向こうに人影が映りました。
たまたまその近くで休憩をしていた私が来客か、それとも遅出の子か、と思って見ていると、、何かがおかしい。

すり硝子の向こうの人影は、高く頭上に掲げた腕を上下させているのです。
それに合わせて微妙に膝も屈伸しているような、、、
皆さん、想像してみてください。
部屋の入口で謎の上下運動(?)をしている人間の姿を。
明らかに不審人物です。

ただ眺めていてもどうしようもないので、そっとドアを開けてみると、、そこには頭から食卓塩をかぶる綺羅子さんの姿が。
清めの塩、、なのか?
何故食卓塩?
あの、スーパーなどでよく見かけるごくごく一般的な赤い蓋の容器に入った、紛れもない食卓塩です。

本人の弁によると、清めの塩を用意したのに家に忘れてきてしまい、近所のコンビニで購入しようとしたら瓶入りの食卓塩しかなかった、と。
、、私だったらわざわざ買わないな、と、ある意味感心してしまいました。
別に清めなくても構わんだろう、と。

そこであえて食卓塩を買ってまで清めよう、と考える辺りが常識人たる所以なのかもしれませんが、、あの光景は今思い出しても腹筋が引きつります。