暗号文作成担当

先日、伊織ちゃんからとあるパスワードを受け取りました。
わりと重要な事項に関するパスワード故にメールなどは使わず直接手渡しです。
覚えたら速やかに破棄してくれ、と言われて渡された手書きのメモにはいくつかの英数字。
相変わらず個性的な字であります。

どれ、さっそくログインしてみるか、、と入力してみるが、エラー。
おかしい。
キーボードの設定がまずいのかと確認してみるが、間違いなく半角英数字。
入力ミスだろうか、といったんメモ帳で打ってコピペしてみるがやはりエラーが出る。
ということは、このメモに書かれたパスワードそのものが間違っているか、私が読み間違えているか、という話になってくるわけですが。

「このパスワード、間違いないか?」と確認したところ、伊織ちゃんはしばしの間メモをじっと見つめてから「はい、間違いありません」と言う。
そうか、、俺が何かを読み間違えているんだろうか、、そういえば一箇所だけ気になってた文字があったんだよな、、、



これなのですが、私には"7"にしか見えない。
だが、「7だ」と断言するには微妙な形、、いや、しかしだからといって7以外の数字や英単語には見えない、、、
結局、悩んでいても進展がないので訊くのが一番早いわけです。

「これ、7以外ありえないよなぁ?」
とたんに伊織ちゃんの表情がくしゃっと崩れて情けないというか何と言うか、、とにかく表現しようのない状態になりました。
「それは、それは、、なんですぅぅう!!」

え?3?



う〜ん…こう回転させれば3に見えないこともない、、か?

7が実は3だったと判明し、無事にログインできましたが、、伊織ちゃんの字は様々な方面で波紋を広げているもよう。
「田中」さんを「田牛」さんにしてしまって配達人を爆笑させたりするなど朝飯前。
先日もFAXを送信した先から「一部かすれて読み取れなかったので、、」という電話が来ていたが、事務局内では「かすれてたんじゃなくて、文字を解読できなかっただけだろう」ともっぱらの評判であります。

しかし、あの時は私も偉そうに「わかる字で書いてくれよ」などと言ったものですが、今思えばある意味暗号文なので、パスワードを伝えるには適した文字だったのかもしれませんな。
自分の解読能力(けして読解能力ではありません)の無さを棚に上げてしまってお恥ずかしい。