love syndrome


 愛犬


2014.8.5(Tue) 12:42

実は、我が家ではにちょの前に犬を飼っていた。

黒い雑種。名前は『エース』。

私が小6の時に、友人からもらった犬だった。

最初はよく世話をしていた。

外飼いだったため、犬小屋の掃除、散歩…

父親と一緒に、手作りの犬小屋を作った。
ペンキで骨や足跡を書いた。

冬には寒かろうと思って、犬小屋に毛布をしいてあげた。


だが、一度だけエースに手を噛まれ、それ以来怖くて、私はエースの世話を疎かにするようになってしまった。


それからは、母親が餌をやり、父親がバイクで散歩をするようになった。

ーーーそして、8年後の夏。

エースは犬小屋の隅で、冷たくなっていた。

冷たくなったエースを、父親が土葬した。


私は、エースが死んだのを最初は受け入れられなかったのか、泣けなかった。


だが、月日が流れたある日、エースの事を思い出し、声が枯れるまで泣いた。


ねぇ、エース。
バカな飼い主でごめんね。
ううん、飼い主なんて言えないくらい、クズだね。
もっと可愛がってあげれば良かった。
ごめん、ごめんね。

天国はどう?
確か、まさやさんのとこのチロちゃんもいるよ。
エースよりお姉さんかな。
たくさん星になったワンちゃんや、チロちゃんと仲良くしてね。

あとね、エース。
私、たまにお前のところに行きたくて堪らない時があるよ。
弱くなったね、私も。

今、私は、にちょっていう猫と住んでるよ。
エースの事も、時々思い出すよ。
エースを長生きさせてあげられなかった分、にちょを精一杯可愛がるから。


だからね、バカな飼い主を天国で見守っててね。




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