その言葉を耳にした政宗は、盛大に眉を顰めた。
「ワリイ小十郎。よく聞こえなかった」
『もう一度言ってくれ』と、目の前に座する側近に言えば。

「ハッ。ですから政宗様。群雄割拠の今、人力は大切でございます」

それは分かる。

「ya,確かに大将だけが残っても国が栄える事はねーしな」
政宗の言葉に小十郎も頷く。
「その通りにございます。国とは民がいてこそ。その民の、つまり兵士達の中心は政宗様にございます。政宗様の一挙一動足で兵士達の士気は向上致します」

成る程。全くその通りだ。それも分かる。
軍の奴等(もちろん小十郎も)は、オレのEnglishを理解しちゃいねーだろーが、取り合えず呼応してくれっし、それは軍全体の鼓舞に繋がる。
良い事だと思う。

「しかし兵士たち皆が政宗様の様に無双の強さを誇っている訳ではございませぬ。皆、政宗様のお姿を見、お言葉を聞き、己の力を存分に奮っておるのです!」

うん。それもワカル。
ただ、問題はここからだ。
「故に政宗様。そのお姿をより皆に…否!伊達軍全員が政宗様のお姿を何処に居ても見える様、是非ともこの小十郎と契約して魔法少女とならせませ!」

「ワリィ、無理」

オレは再び小十郎の言葉を一刀両断した。

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まどまぎネタ。「小十郎と契約して魔法少女になってよ!」の台詞が書きたかっただけ(笑)

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