食べたい。
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衝動的、って奴なんだろうな。きっと。
「なっ…!ま、政宗殿?!一体、ななな何を…??!」
慌てる真田幸村の声が耳に響く。

―――コトの発端は、真田の腕だった。
真田と手合せし、井戸場で汗を流していた時にオレはまじまじと真田の腕を見た。何時もは赤い戦衣に包まれているから、見る事なんて滅多に無い。
思えばアレが初めてだったんじゃ無ェんかと思う。

んでまあ、ふと思ったわけだ。
ああ、コイツの腕美味そうだなッて。

――がぶっ

思わず噛んじまったワケだ。
そりゃあ、慌てるだろうな。きっとオレだって慌てるぜ。
だけど――。

「その…政宗殿からそのようなコト…」
『我慢出来なくなるではないですか』
そのまま真田の腕がオレを抱き竦め、オレの項に真田が口付けてきた。

「――さ、真田…!??」
皮膚に歯が立てられ、プツリと皮膚が弾け其処から体液を吸われるように、真田が舌を這わしてくる。

「政宗どの」

食欲と性欲は比例するって誰かが言ってたよな…。
この場合オレが喰われるンだろーな、と他人事に思いながらオレは真田の手を許してしまった。


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幸村の腕って政宗さんも抱き上げられるから、筋肉キレーについてそうって話。幸村はそうじゃないけど(笑)