幼い頃、家を出ようと父親ともみ合ってた母親を助けようとして誤って母親を死なせてしまう主人公のリリィ。
その事に心に傷を負ったままのある日、とある出来事から折り合いの悪かった父親から逃げ出し、母親の形見をもとに訪れた家でオーガスト、ジューン、メイの三姉妹に出会い、そこで暮らすことになる。
三姉妹との日々、彼女は自分は母親に愛されてたのか心に悩みながらも少しずつ傷付いた心は周囲の人々のあたたかさで癒されて…という話。
ハチミツの甘いような優しい映画でした。
話題:最近観た映画
最初から始まる母親の死、黒人差別と父親の精神的虐待など辛い場面も多かったですが、愛される幸せに気づいて、自分自身を許すようにリリィが変われて良かったです。
悲しい事も沢山あったけど、それ以上にリリィと周りの人々も幸せになって欲しい。
リリィを癒すお母さんやお婆ちゃんのような優しさを持った長女オーガスト、次女ジューンのリリィへのツンがデレになっていくまで、三女メイの心が綺麗過ぎて脆い優しさ、リリィの初恋の少年ザックと、リリィが段々心を開いていく姿にいちいちグッときました。
リリィがメイに髪の毛を結ってと頼むところと、オーガストがリリィに亡くなったお母さんの形見を渡すところ、リリィが葛藤を乗り越えて形見のブローチを身につけ、父親がそのブローチのことを教える場面が好き。
特にオーガストがものすごく良い人。
あの人ありきだと思います。
リリィ達が訳ありで突然やってきても、受け入れてくれるなんて普通じゃできないですって。
この人といると安心できるような不思議な包容力がありました。さながら寒い夜に蜂蜜入りのホットミルクを飲んだ時のような。
だからリリィは彼女に最初に心を開いたんでしょうね。
オーガストと並んでこの映画のキーとなる人物がリリィの父親。
彼は粗暴で大きな音をたてたり怒鳴りつけたり、ガチガチの頭でリリィの気持ちを理解しようとしなかった人。
それでも、彼がところどころリリィをある理由で憎みながらも愛してるのがチラチラ分かるんです、が、リリィを今まで傷つけてきたのは確かなので個人的にはあの結末でよかったんじゃないかと思います。
彼の苦しみの理由も徐々にわかるけれど。
リリィ、あんなに怖がってたのに、最後に父親と向き合えて凄い!
私だったら膝が震えてまともに話せないくらい怖いだろうから彼女の勇気に拍手喝采を送りたい。
そしてそんな父親を演じてたのはポール・ベタニー。
彼は強面ながら深みのある俳優さんだなぁ。
やっぱり素敵この人。
時々する傷付いたような眼差しに迂闊にもグッとしたり。あの目付きは完全にズルいです。
オーガストはクイーン・ラティファがやってました。
シカゴといい、ヘアスプレーといい、この人が出る映画は当たりかもしれないです。
辛い場面も少なからずありましたが、当時の時代背景を思うと勇気を与えられる話でしたし、悲しみの後にじんわりあたたかな気持ちになる映画でした。
観れてよかった、リリィと皆に幸あれ…っ。
(*´-`)
ダコタファニングの映画
未見。
こっちも未見。いい映画とは聞くなあ。
クイーン・ラティファの映画
そういえば出てたなぁ!
美容室で歌って踊る系なんですね。
未見だけど面白そう。
When you are good to Mama、未だ好きで聴いてます。歌の女王様ぶりがよかった。
これも頼れるお母さん系だったっけ。
トラぽんとクリストファー・ウォーケンに次いでいい味出してました。
ポール・ベタニーの映画
初めて観たポールベタニー。
色々スベってた映画本編の中で、彼のやったムッツリ、無口、ド有能なボディーガードだけが輝いてました。
未見。サイコな暗殺者役…いいかもしれないっ。
ポールベタニーのコスプレだけで見たくなりますね。
未見。壮大なスケールのようで実際はちっさい話って本当なのでしょうか。