話題:甘いもの


↑シベリアを知ったのはこのアニメだった

どこが面白いのかよくわからない映画だったのでストーリーその他はどうでもいい

ただシベリアだけが気になったのだ

そこで今朝、この映画と同じ時代に生きてた糞爺に現物を見せたらだね、「知らん、初めて見た」と答えが来た

糞爺は甘党だからもしかしたら知ってるかもと思ったのだが、期待は見事に外れた

そこで独自に調べたわけだが、このシベリアというお菓子は東京か横浜、横須賀くらいにしか存在してなかったんじゃないかと思う

糞爺は成人するまで関西で育ったため、東京を中心とした関東の当時の文化には詳しくない

でも詳しくないとは言っても、当時相当話題になったモノならば時間はかかっても関西まで伝わる筈なんだよな、だから知らないってのはおかしいのだよ

となると、シベリアが見られた地域はかなり限られたか、もしくは、凄く高価だったと思われる

風立ちぬの主人公はいいとこの坊ちゃんだし、嫁になる結核の女もかなりいい家のお嬢様なのだ

劇中シベリアが登場したのは、夜道子守しながら親の帰りを待ってるような薄汚いガキに主人公が買ったばかりのシベリアをあげようとしたのだが、ガキは珍しくて美味しそうなモノへの誘惑に負けず、走って逃げてしまったのだ

ここで気づかなきゃいけなかったのだなほんとは

やっぱり庶民の口には簡単には入らなかったお菓子なのだろう

戦時中にお菓子なんて食えたかってんだよ

この映画がいまいち面白くないのは、生活ぶりや考え方が庶民感覚とずれてるからってのもあるかも

結核を患ってる女と結婚するという感覚も理解てきない

今で言えばエイズと同じだもんよ


おっと、映画はどうでもいいんだった

とにかくシベリアというお菓子は当時は高価で、金銭的に余裕のある富裕層のための食べ物だったのだろう

それが庶民のレベルに落ちて来なかったのは、戦後アメリカから材料も含めて色々なモノが入ってきたもんだから、相対的に珍しい物でも美味しい物でもなくなって廃れたのだろうと思う

カステラで羊羹を挟んだだけだし、羊羹の部分がチョコクリームになってたらそっちに人気が行きそうだもんね

まあ、これが結論ということで

あとはシベリアという名称についてだが、これも諸説あって、コレだ!ってのはないんだよ

そこで俺様神田様が決めてやろうと思う

羊羹は和風なんだけどカステラは洋風菓子でしょ

だから和洋折衷を意識しながら名付けたのだとすれば、距離的にカステラのポルトガルと日本の中間を考えるとシベリアが知名度的にもちょうどよかったのじゃないかと

この説を唱えてるのは俺だけだと思うよ

結論が出ないものに対して持論をぶちまけるのが大好きなのだ(笑)


現物を糞爺の前に置いてきちゃった

それだけが心残り