話題:SEX


確かに仮面をつけると別人になれたような気がした

自分が自分でなくなると言うか、女の体を触りまくっているのが誰から見ても自分だとバレないような錯覚に陥り、M田の「もっと強く!」という掛け声もあって、俺はあさみの体を服の上からだが大胆に掴みまくっていた

太股に手を伸ばした時に「そのまま際どい部分も!」とM田の声が響いたもんだから、あさみの股間を掴んでみた

そしたらあさみのやつ、目は閉じたまま口を開けて悶えた

まさに演技派女優

アルコールの影響も多少はあったかも知れないが、服の上から股間を掴まれたくらいでこんなに悶えるとは大袈裟なんじゃないかな、と

だがそんな顔をするのがこの女の役目だとすれば、俺も演技に徹する方がいいかなと思って、指に少し力を入れて股間を弄ってやった

下着とは違い、生地にある程度厚みがあるため、窪みがどこなのか全くわからなかったが、その辺りを指で刺激すると、あさみはさっきより大きな声を出して悶絶の表情を作った

そこで「カット!」と声がした

終わり?と聞くとM田「うん、最高だったよ」と言って近づいてくると、大急ぎであさみの手錠を外したと思ったら、そのままあさみを奥の部屋に連れて行ってしまった

途中で一度振り向き、「そのまま遊んでてもいいし餃子も食べてくれ」と早口で言うM田

金網部屋に取り残された俺たち

どうしたんだろう、と俺が言うと「今からやるんじゃないですか?ウフフ」と答えたB子

(えっ!?)


やるって何を?と聞くとB子は「多分エッチするんじゃないですか?今日集まる前にあさみさんが言ってました」と

B子の話では、M田はあさみの喘ぐ顔を見るとそこでエロスイッチが入り、エッチがしたくなるそうな

誰かにあさみの体を触らせたがるのはそのためなわけだ

それと、自分達がエッチをしている所を誰かに聞かせたい、できれば見られたいという願望もあるらしい

だから同じ屋根の下に俺たちがいても平気でエッチするのだろう

あさみは見られるところまでは嫌だと言ってM田と何度か喧嘩をしたようなのだが、M田が今はその願望を引っ込めているので、この日のように誰かに体を触らせて、その後エッチするまでは協力している、ということらしい

なるほど、と呟いた俺は缶に残っていたビールを飲み干した

B子が「今度は私が万歳しましょうか?」と楽しそうに言ったが、俺はその場でB子の肩を抱き寄せ耳元で、餃子を食べよう!と返した

そしたらB子は「あはん」と一声洩らした後に「そうですね。声が聞こえてくると変な気持ちになっちゃいますもんね」と言ってホームプレートのスイッチを入れた


つづく