話題:おっぱい

おっぱい大好き人間なのに、おっぱいの話をするのは苦手な神田です

いやホントは得意なんだけど、それは男同士で話す時限定

女子と面と向かっておっぱい談義をするとは思ってなかったので、この時の俺は普段の俺じゃなかった

エリが、貧乳には人格が無いようなことを言いまくるもんだから、そんなことないだろ?と反論したのが始まりでね

そんな身体的特徴をあれこれ言及するのは子供っぽいと思っていたし、すべての男が巨乳好きという訳ではないこともわかっていたし‥

だが「じゃあ神田マンは、彼女が貧乳だったら付き合ってた?」と聞かれた時に、すぐに「もちろん!」とは言えなかったんだよ

そんなこと聞かれるとは思ってなかったもんでもごもごなってるうちに、「やっぱり胸はないよりはあった方がいいでしょ?」という結論に持っていかれた

確かに、おっぱいは揉むだけじゃない

着衣フェチである俺としては、服を着た時のその辺りの形状が気になるのは事実で‥

多少高額でも、N女史には服を着た時に格好いい形に見える下着を買うよう勧めてたし‥

だから俺自身はエリの意見に反論する必要はまったくないわけで‥

だけど、大いにあるというほどのサイズを持たないこの細身の女が貧乳を悪く言うのは、どんぐりの背比べなんじゃないかって思ったんだなあ

だからどこかでギャフンと言わせなければと、そのチャンスを虎視眈々と狙っていた神田


過去、何人に告白されたとか、どんな相手と付き合ったとかの暴露合戦になった時に「こんなに話が合うんだから、大学に入る前どこかで会ってたら、私達付き合ってたかも知れないよね」とエリが言った時にそのチャンスが訪れた

「貧乳好きだったら好きになってたかもね」と言ってやったのだ

エリは一瞬絶句したようだった

だが、この女は多少のことでは怯まない

毒舌なだけに、相手の発言をかわすテクニックも持ちあわせている

でもこの時は、ワイングラスを口に持っていった後には「ホントに負けず嫌いなんだから‥」と呟いただけで、その話の続きはしなかった

「あとで見てなさいよ」と思ったところまでは読めなかったのが俺の失敗



つづく