話題:フルーツ

今年配達されたブドウの中にまだナガノパープルがなかったのですよ

そこでナガノパープルないの?と市場のフルーツ屋の若い社員に聞いてみたのよ

そしたら何て言ったと思う?

「ナガノパープルっ何ですか?」って言いやがった

キミでは話にならないから社長と代わってよと言ってしまった、ついに

その社長、若い社員が失礼なことを言って申し訳ないと謝ってくれたが、そんなことは大した問題ではなく、本題はナガノパープルだ

そのナガノパープルはまだ一度も配達されてないのはどうしてってことを聞いてみたよ

そしたらかなりの品薄だと

しかもシャインマスカットと同程度の値段になってしまうため、指名買い以外の客には送っていない、と

出来はどうなの?と聞くと、自分は食べてないからわからないと答えた

何だこの人は

自社で扱う商品の味見をしていないっておかしいんじゃないかと思ったよね

もうこの店とはバイナラしたくなったが、これまで俺も無理な要求をしたことがあったかも知れないと思って我慢した

だったらシャインマスカットでいいと言っておいた

だがそれだとナガノパープルが食べられない

仕方がないので、最近仲良しの小料理屋の並びの八百屋のおっちゃんに、ナガノパープルを仕入れてくれと頼んだ

ここでも「ナガノパープルって何?」と聞かれたよ

知名度が低い可哀相なブドウ

だから説明してやったわ簡単に

巨峰やピオーネと同じ黒いブドウなんだけど、種無しで皮ごと食べられる長野県でしか作っていないブドウだよ、とね

そしたらおっちゃん、「あーあー、わかった」と思い出してくれたのかな、市場に確認して、入ったら連絡すると言ってくれた

待つこと1週間

ようやく目にすることができた


今年のナガノパープル、去年のより駄目

値段は高いのにどういうことよ

実の味はおいしくなっているのだが、皮ごと食べられるのが売りのくせに、その皮が若干渋い

試しにピオーネを皮ごと食べたら、4粒くらいで口の中が渋々になってしまい、口の中をゆすがないと続けて食べられない感じだった

ナガノパープルの皮はそこまで渋くはないが、去年と一昨年のは皮が口の中にいつまでも残ると思っただけで、皮の渋みは気にならなかったのよ

今年は山梨のブドウが不調だから、長野県産に期待したんだよね

でも・・・、残念だった


ちなみに釣りガールに食べさせてみたところ、「おいしーい」と喜んでおった

まあな、あまり食べたことがない人は、これでもおいしいと思うのだろう

味は不味くはないのだよ

このナガノパープルは来年に期待だ



八百屋のおっちゃんが「もう一箱取れるけどどうする?」と言ってきた

それはもう要らないから、次は富有柿をお願いしますと答えると、「店に置いてあるのが富有だよ」と言う

だがそれは早生(わせ)だから要らないと言うと、若干驚いたような嫌な顔をしておった

早生は甘みが少し足りないのが常だから

そのかわり、レタスや春菊などの葉もの野菜を買った

八百屋ってのは、傷みが早い葉ものは早く売ってしまいたい筈なので、ナガノパープルで協力してくれたお礼に緑の野菜を沢山買って帰った神田でした