話題:私の車


以前、高齢の親の送迎のために便利な車が欲しいと言っていたにもかかわらず、病気になって入院してしまった知り合いが、この度、無事に回復したので車をくれと連絡をくれた

ポルテを欲した人

いつか言ってくるだろうと思っていたので、B子には遠くに行く時は他の車を使うように言い、走行距離4000キロ以内に留めてあった

これでポルテは御役御免ですな

このポルテの名義変更のためにトヨタに行ってきた

これで俺の車は5台から4台になる

任意保険代が大変なことになっていたので、ようやく落ち着けると思ったのだが、「神田さん、そう言えば前にお好きだとおっしゃっていた車が入ってきそうなので、一度見てもらえませんか?」と店長が言うんだな

待ってくれ、これからやっと4台持ちで落ち着こうとしている時に何て事を言い出すんだこの人は

しかも、好きな車の話なんてしただろうかと記憶を辿ってみたのだが、どうにも思い出せない

だから、それなら入庫したらまた見に来ますねと言って、サッサとその場を去るつもりだった

ところが、丁度その時、車両運搬のトラックが出口を塞いでいたのだね

帰るに帰れない状態

そこで今度はインテリと自販機の飲み物を飲みながら、トラックがどいてくれるのを待つ訳だが、そのトラックに積んであった車にちょこっと目を奪われた

ここで、かつて、少し気になる車があると言ったような記憶が蘇ってきた

車のCMの話をしていた時だ

その車を好きだとは言わなかったと思うけど、音楽がカッコいい…なんて言った記憶はある

その車が俺達の目の前に降りて来た




その車の名は『ブレイド』

井上陽水の『Make-up Shadow』がCMソングだった

イントロがカッコよくて、耳に残ったんだよね

車自体は不人気車と言ってもいいくらい売れなかったらしい

『大人しくない大人へ、ショートプレミアム』という、これもまたカッコよさげなキャッチコピーだったのだけど、ヴィッツを少し大きくしたようなハッチバックの車に高級感を取り入れる手法は、当時の世の中には受け入れられなかったのだろう

値段が高かったのだ

グレードによってではあるが、ナビやら色々付けたら400万近くなる車だったから、そんなに払うんだったらもう少し立派に見える車の方がいいだろうと思う人が多かった、ということでしょう



そのブレイドにはナンバーが付いていた

インテリの「走りに行きましょう」という誘いに簡単に乗ってしまった

なぜなら、280馬力のグレードだったから


つづく