話題:おうちパン *゚


かなり久しぶりに高級飲み屋に連れて行かれた神田です

例の、納豆を自分で作り、パンも焼くという女子大生ホステスが、この日は出勤しているかどうかはわからなかったが、その子が居ても居なくても手土産があった方がいいかなと思い、途中で桃を箱買いして持って行った

「お前はホントにサービス精神が旺盛だな。女を喜ばせる才能があるとしか思えない」と先輩は呆れたように言っていたが、連れて行ってもらう立場だからね、これくらいはさせてくれよと思うわね

俺の眼力が通用するのは果物くらいのものだしさ


その桃は凄く喜んで貰えた

ママが箱に顔を近づけて、「あ〜ら、いい匂い」と言った後、周りの女共に次々と嗅がせておった


納豆女子大生は出勤していた

だが、他の客についている時間が長く、そろそろ帰るかという時間帯に、ようやく俺達の席に来た

少しの間だったが、お喋りを楽しんだ

そして店を出る時に、パンを1つくれたですよ

きっと自分用に持ってきたパンだと思うのだけど、ちゃんとビニール袋に入れて、ゴールドの針金で口を結んであった

こういうラッピング道具を常に持ってるんだろうね

凄いなと思ってしまった



そのパンは無事に持って帰ることができた

1つしかなかったから、先輩もくれとは言えなかったのかもね

「あれだけの数の桃とパン1個じゃ、割に合わないな」と先輩は言う

数なんてどうでもよくて、要は気持ちですよ、と言い返そうと思ったがやめた

また何か言われるに決まってるから



そのパンは翌日3等分した

オヤジと妹と俺とでね

これまでのパンとは少し違って、ずっしり重たかった

レーズンも沢山入ってたし

コーヒーと合う味だった





この日を境に、またしても妹のパン病の発症を許してしまった

暑いから、冷蔵庫で冷やした茄子の煮浸しとか冷奴のような物が食べたかったのに、熱いシチューやスープがメインになってる

まあ、熱い物を食べた方が体にはいいんだろうけどさ、妹はパンに合うおかずしか作らないもんだから、今週末は俺が頑張って炊事に励もうと思う


パンの話題から離れちまったが、まあいいやな


(^_^;)