話題:ほら、やっぱりね


昼少し前、妹carの屋根の雪を落としに行った

そのまま走るつもりでいたが、走行中、もし後ろにバイクがいたら、そのバイクの前に雪を落としたら悪いかなと思い、屋根に残っていた雪を大体落としてから出かけることに

昼はラーメンが食いたかった

ここのところカップ麺やコンビニのラーメンしか食ってないもんで、朝飯(トースト)食ってる時に、昼はラーメンにしようぜとB子には宣言してあった

B子とは何度もラーメンを食ったことがあるから、「え〜、ラーメンですか?」と、あまり気乗りしてないようだったが無視

車に乗り込み、スタートするまでの間、何ラーメンにする?お前、つけ麺がいいか?などと、俺だけがわくわくの質問をしていたね(返事はなかった)

ところが、サイドブレーキを解除し、右左を確認して、さあ走り出すぞって時に電話が鳴ったのよね

見ると老人ホームからで、再びサイドブレーキを踏むことに

電話の内容は、近いうちに爺用のスウェットの上下を持ってきて欲しいとのことだった

既に8着くらい持って行ってるから、まだ要るのかいなと思ったけども、会話が長引くのが嫌だったので、わかりましたと返事をして、その電話を切った

ズドーンと気分が落ちた

今週は夜勤を多く入れたから、水曜日の午後しか老人ホームに行く時間がない

その日にスウェットを買いに行くのは危険がある

1軒目の店にもし希望の物がなかった時に焦るからね

ということは、これから楽しいラーメン屋に行く前にスウェットを買いに行くのがベストな訳だ

ラーメン食ってからスウェットを買いに行くことも考えたが、やっぱり用事を先に済ませないと、楽しい気分にならないもんね

行き先をしまむらに変更した




B子はしまむらという単語を出すと途端に明るくなった

女はしまむらが好きだよね

ユニクロとか似たような店も好きそうだから、庶民的な物を売ってる店が好きなのかな

情報を仕入れに行くという意味もあるのかも

ま、とにかく、まずはしまむらに行きましたよ

店に入るとB子はカゴを持ってキョロキョロしながらゆっくり歩いておった

好きな物をカゴにいれていいと言ってあったから

でも俺はまっすぐスウェット売り場に向かった

早く買って、B子の買い物に付き合い、商品が入った袋を後部座席に放り投げて、さっさとラーメン屋に行きたかったから

とっと、ところが、数十分後、買った物を後部座席に放り投げたところまでは予定通りだったのだけど、乗り込んだ時にカップホルダーに差してあったケータイが光ってるのを見てしまった

ケータイをパカッと開くと、またしても老人ホームからの着信があったようだった

留守番電話を聞いてみると、「スウェットは2着お願いします。それと靴下を3足…」と、さっきの電話の主の声で入っていた

そこで俺はもう放心状態に陥りそうだった

頭の中のラーメンが入った丼が少しずつ小さくなって行き、最後は消えてしまった



またしまむらに戻り、要求通りの物を買った時にはもうラーメンは諦めていた

休日は家族連れで混むんだよな

道も混んでて、無理してラーメン屋に行っても、帰りは夕方になる

するとまったりする時間がなくなる

休日くらいは自由な時間が欲しいもんな


つづく