話題:冬至


昨日今日と仕事中は極力女とは会話をしなかった神田です

ただ、仕事が終わって帰る前、寮の近くの紫陽花が咲く家の奥さんとはいっぱい話をした

庭に柚子がなってたから、それ取らないの?と尋ねたのよ

そしたらさ、手が届く範囲のは取ったけど残りは諦めるって言うから俺が取ってやった

職場の管理部から脚立と枝切り鋏を借りてきて、チョッキンチョッキン

小一時間で作業完了

中くらいの大きさのレジ袋3つ分になったから、結構な量が取れた

それを全部は要らないと奥さんが言うんで、2袋分貰ったですよ

まあでも持って帰ってもウチにもあるからね柚子は

どうしようかなと思っておったら、道具を返しに管理部に行く途中で、まずはお局様軍団と出くわした

「何持ってんの」と聞かれたのを皮切りに、冬至はいつだ、何故柚子を風呂に浮かべるのかというような質問攻撃を受けてしまった

こいつら生まれた時から日本人のくせにそんなことも知らんのかと思い、軽く説明してやったのだが、あとから、『やべえ女と喋っちゃった』しかも塾講師スキルを出してしまったかも知れないと後悔した

そこでやめときゃよかったのに、車の中から新品のポリ袋を出してきて、軍団一人一人に柚子を配ってしまった

そこまでしてやるこたあなかったかもね

それが過剰な優しさなのかも知れないとは思った

だが、別に要らないものだしな


お次は管理部に道具を返した直後、振り向いた瞬間に、そこを通る巨乳同期とぶつかりそうになったのよ

ごめんごめんと言いながら通りすぎるつもりでいたのに呼び止められた

またしても「何持ってるの」と聞かれたので柚子と答えたのだが、そこからこの巨乳同期を送ることになってしまった

貰ってくれよと言うと「うんありがと」って言うからよ、新品ポリ袋を取りに車に近寄った際に巨乳同期もついて来たんだよ

その流れで送って行くことになった

巨乳同期は他に書類が沢山入った口の閉まらないバッグを持っていたから、両手に荷物を持った状態で電車に乗るのは大変じゃないかと思ってしまったのだな



だから駅までじゃなくて、巨乳同期の家の前まで送ってやった

すると中からタイミングよくお母さんが出てきて、「あらどうもすみません」なんて言われたが、今日だけたまたま柚子を貰ってくれたので、というような感じのことを言ったらだね、ちょっとお茶でもと言われてしまった

その誘いは一度は断ったんだけど、巨乳同期が「いいじゃない、たまには寄ってってよ」と俺の腕を引っ張るもんだから、お言葉に甘えることに…




いっぱい喋っちゃった(>_<)

どうしてこうなったのか

原因は柚子だな

風呂に浮かべる柚子は買うものじゃないって言うか、タダで入手できたら幸いみたいなところがあるもんね

それを提供してしまったのが敗因だ

まあしょうがない

また明日から極力女を避ける努力をしよう

と、今は思ってるけどどうなりますか