スミノフ


話題:酒


立派な棒を持つ七星先輩から貰ったお酒、スミノフ

去年の忘年会では、ビールを一口飲んだだけなのに、そこでもう気持ち悪くなった神田

「受けつけないならしょうがないよね〜」と優しい言葉を掛けてくれる人もいたが、先輩からは「男として情けないと思わないのか!」と厳しい言葉を頂いた

昔は飲めたんだよね

学生時代の最初の頃は飲めてたのよ

それが、あまり飲み会に顔を出さなくなってから駄目になった

だから「慣れろ」と言われて酒を渡されたのだ

まあ、先輩は今の職場に俺を入れてくれた人だし、将来独立するときに俺を連れて行きたいなんてことを言ってくれる、人生におけるキーパーソンになるかも知れない人なのよ

そして高級な飲み屋(バーとか何やら)に俺を連れて行き、そのような店に集まる客やそこに勤める女の人に俺を紹介したいみたいでね、早く元通り飲めるようになれと言うのだ

ただね、前に何度か連れて行ってもらった時に大失敗してるんだよな

店のママなのか第2ママなのかよくわからないが、綺麗な女の人とベッドを共にする時に逃げ出した記憶がある

『男=酒』という思考は時代錯誤も甚だしいと密かに思ってるんだけど、そんなこと口が裂けても言えないから、わかりましたと言って貰ってきた

このスミノフ、冷蔵庫の奥にしまい込んだのをさっき出してきた

これからB子と飲もうかと

ただB子ちゃんは日本酒派なので、「あまり美味しいと思えません」と言って、ほとんどを俺にくれようとしたらどうしようと今は不安

キャップの半分くらいでいいんだよね俺は

飲む前に緊急召集連絡来ないかな〜と願う神田でした



焼きそばを作った話


話題:今日の夜ご飯


俺もB子も帰りが遅かったのよね

そして二人共空きっ腹ときたもんだ

昨日食材の買い出しに行かなかったので、冷蔵庫にあるもので何か作ることにした

最初は野菜炒めにしようかなと思ってたんだけど、B子がマンションから持ってきた焼きうどんと焼きそばの賞味期限が切れていたもんで、それのどっちかを食べようってことになったのですよ

焼きそばの方が1日古かったから、今夜は焼きそばになった

あとは冷奴とほうれん草のおひたしね

で、作り始める訳だが…

ジャンケンで決まったフライパン担当のB子が憂鬱そうにしてるんだよね

どうした?何か問題でも?と聞くと、「いえ、何でもないです」と返事が

何でもないならもっと元気よく作ろうよと言うと、「そうですね!」と答えるのだが、すぐに下を向く

何だよ、気持ち悪いな、ハッキリ言えよ、と少し強めに言うと、B子のやつ、小さな声で「焼きそば、3つは炒められません」と悲しげな顔で答えた



B子ちゃんの細い指では、焼きそば3袋は炒められないそうな

2袋でも、いっつも指が痛くなってしまうらしいのさ

まあ男の俺でもかなり力を出すからね、非力な女の子では難しいかもね

焼きそばだけならいいけど、肉野菜類を合わせるとフライパンがかなり重くなるし

特にウチのフライパンは中華鍋もどきだから重いしね

そこでサイドメニュー係の俺と交代することにしたんだけど、実は俺、指の付け根が痛いんだよ

仕事で傷めたんだけど、雪下ろしの際にも痛くしてしまい、腫れてはないが、ピップエロキバンを患部に貼っちょるのだ

だから担当を決めるジャンケンでは気合いを入れたのだけど…





それでも焼きそばは無事にできた

最後は両手に菜箸を持たせてかき混ぜた

片手では痛かったのだやっぱり




それだけの話なんだけど、焼きそばってどうして3袋売りなのかな

中には2袋売りもあるだろうけど、たいてい3袋じゃない?

一家4人家族を想定していた時代に開発された製品だろうけど、4袋入りってのは見ないよね

なんで3袋なんだろう

4人家族のお宅に2つ買わせるのが目的なのかな

プリンやゼリーにしたって3個セットで売ってるよね

昔からの疑問




食後、お茶を飲みながらまったりしている時に、B子が俺の指の付け根をさすってくれた

その時は、もうたいして痛くなかったのだが、気持ちがよかったのでそのままに

そして知らないうちに眠りについていた

変な時間に寝ちゃったもんで、このあとちゃんと寝られるか不安じゃ〜



二人ランチ


話題:ランチ


〜前記事からのつづき〜

休日の午後ってのが最高に混むよね、食べ物を出す店は

山田うどんだけは俺の味方かも知れないと思って目指したが、そこも駐車場がパンパンだった

それでも停められなくはないような気はしたが、ふとB子の顔を見ると口がひん曲がっているように見えたので、山田はそのままスルー

ラーメンを食えないなら朝トーストにした意味がなかったけども、もうそのことは考えないことにした

B子に、レストラン的な店を検索してくれと言うと、すぐさまスマホに向かって「近くのレストラン」と喋っていた

その声は明るかった

ここでふと思ったことがある

飯は女に任せた方がいい

気分を良くさせた方が優しい雰囲気を醸し出してくれそうな気がした

どうしてもラーメンが食いたいなら、1人の時か男友達と一緒の時にしかチャンスはないと思えってこと

「この先何軒かあるみたいです」と隣の女が

オッケーと答えて走り続けた

途中、ラーメン屋の看板を見つけたけども、そしてそこの駐車場はスカスカだったけども、きっとそういう店は美味くないのだと自分に言い聞かせ、震える手でハンドルを握りながらスルー

そして辿り着いた店は、奥様方が好きそうなちょいと洒落た感じのカフェだった

軽食しかない店だろうなと思った通り、ガッツリ食えるような品はなかった

B子はトマト系の魚介パスタ、俺はミートソースを注文した

コーヒーか紅茶が付いてくるセットメニューだったのかな、コーヒーを飲みながらB子が「食後にコーヒーが飲めるお店がいいですよね」と言ったので、女と一緒の時はやっぱり任せた方がいいと再度思った

だけど女が行きたがる店は量的に少ないんだよね

そこだけ何か考えればいいのかな





そのカフェの近くにパン屋さんがあった

そこに寄って、サンドイッチとハンバーガーを購入

サンドイッチはその場で食っちゃった

曇っててよく見えないのだけど、エビバーガーとチキン竜田バーガーは持って帰った(写真)

B子は翌日のランチにすると言っておった



帰宅すると少しだけファッションショーが始まった

しまむらで買った薄手のセーターを着てみてるみたいだった

俺はお茶をいれて、ソファーでグッタリしておったら、B子のやつ静かに近づいてきて、「今度から、スウェットぐらいだったら私が買いに行きますよ」と言ってくれた

そして俺の頭を撫でた

その手が何となく気持ちよくて、ずっと撫でていて欲しかった



まあ、いつものこと


話題:ほら、やっぱりね


昼少し前、妹carの屋根の雪を落としに行った

そのまま走るつもりでいたが、走行中、もし後ろにバイクがいたら、そのバイクの前に雪を落としたら悪いかなと思い、屋根に残っていた雪を大体落としてから出かけることに

昼はラーメンが食いたかった

ここのところカップ麺やコンビニのラーメンしか食ってないもんで、朝飯(トースト)食ってる時に、昼はラーメンにしようぜとB子には宣言してあった

B子とは何度もラーメンを食ったことがあるから、「え〜、ラーメンですか?」と、あまり気乗りしてないようだったが無視

車に乗り込み、スタートするまでの間、何ラーメンにする?お前、つけ麺がいいか?などと、俺だけがわくわくの質問をしていたね(返事はなかった)

ところが、サイドブレーキを解除し、右左を確認して、さあ走り出すぞって時に電話が鳴ったのよね

見ると老人ホームからで、再びサイドブレーキを踏むことに

電話の内容は、近いうちに爺用のスウェットの上下を持ってきて欲しいとのことだった

既に8着くらい持って行ってるから、まだ要るのかいなと思ったけども、会話が長引くのが嫌だったので、わかりましたと返事をして、その電話を切った

ズドーンと気分が落ちた

今週は夜勤を多く入れたから、水曜日の午後しか老人ホームに行く時間がない

その日にスウェットを買いに行くのは危険がある

1軒目の店にもし希望の物がなかった時に焦るからね

ということは、これから楽しいラーメン屋に行く前にスウェットを買いに行くのがベストな訳だ

ラーメン食ってからスウェットを買いに行くことも考えたが、やっぱり用事を先に済ませないと、楽しい気分にならないもんね

行き先をしまむらに変更した




B子はしまむらという単語を出すと途端に明るくなった

女はしまむらが好きだよね

ユニクロとか似たような店も好きそうだから、庶民的な物を売ってる店が好きなのかな

情報を仕入れに行くという意味もあるのかも

ま、とにかく、まずはしまむらに行きましたよ

店に入るとB子はカゴを持ってキョロキョロしながらゆっくり歩いておった

好きな物をカゴにいれていいと言ってあったから

でも俺はまっすぐスウェット売り場に向かった

早く買って、B子の買い物に付き合い、商品が入った袋を後部座席に放り投げて、さっさとラーメン屋に行きたかったから

とっと、ところが、数十分後、買った物を後部座席に放り投げたところまでは予定通りだったのだけど、乗り込んだ時にカップホルダーに差してあったケータイが光ってるのを見てしまった

ケータイをパカッと開くと、またしても老人ホームからの着信があったようだった

留守番電話を聞いてみると、「スウェットは2着お願いします。それと靴下を3足…」と、さっきの電話の主の声で入っていた

そこで俺はもう放心状態に陥りそうだった

頭の中のラーメンが入った丼が少しずつ小さくなって行き、最後は消えてしまった



またしまむらに戻り、要求通りの物を買った時にはもうラーメンは諦めていた

休日は家族連れで混むんだよな

道も混んでて、無理してラーメン屋に行っても、帰りは夕方になる

するとまったりする時間がなくなる

休日くらいは自由な時間が欲しいもんな


つづく


海鮮丼を作った話


話題:手料理*゚


ずっと泊まるのもB子に悪いかなと思い、夜勤dayの翌日から自宅に戻った神田です

ところがだね、逆に何故かB子がやってきた

大きなボストンバッグを持参して

「塾長ひとりだと大変だと思って」なんて言ってたな

確かに独りだと困ることは多いのだけど、不便さに慣れてしまえば、それなりにやっていけると思ってたんだよね

だけど助けてくれる人がいれば、それはそれで有難いし、他に考えがあったとしても、まあいいやと思って受け入れることにした

B子はB子で、俺といると飯に困らないんだとよ

材料さえあれば俺が色々作ってたから、次の飯の心配をしなくて済んでいたのだな

そして最後に食べた里芋の煮物がえらく気に入ったようで、それをまた作って欲しいと思ったらしい

B子は里芋の皮を剥くとき手が痒くなる人だから

里芋の煮物なんて簡単だからいつでも作ってやれるが、今夜は本マグロだ

本マグロはぶつ切りだったから、これを薄く切らなくてはならない

あとは酢めしづくりだな

すしのこも買ってきたので、これはB子に頼んだ

するとB子ちゃん、「お酢を使うんじゃないんですか?」と言う

夏ならよ、ウチワであおいだり扇風機使えるからいいけど、冬はこれでやると答えると、B子のやつ、いまいち納得してないようだった

なんでも実家のママはいつでもお酢を使っていたらしいんだな

俺はお前のママほど料理上手じゃないし、こっちの方が簡単なんだよ、と言うと渋々使っておった



出来た酢めしは完璧な味だった

味をみながら少しずつ加えていったので上手くできたのだけど

これにはB子が一番喜んだ

独り暮らしで酢めしを作ることはあまりないのだが、これなら簡単に作れそうだと言っておった

そしてこの人は魚の中でマグロが一番好きなんだな

それも赤身

中トロは俺にくれて、自分の酢めしの上にはなるべく脂の少ないのを選んで乗せておった




あとは水菜サラダと永谷園の松茸のお吸い物で今夜の飯の完成

今年一番のごちそうでござった



B子は「やっぱり1人より2人で食べた方が美味しいですね」と感想をもらした

確かに喋りながら食べるからか、食事の時間を楽しめるしな

作ってる時から喋ってるから、楽しくない筈がない

「お父様と妹さんが帰ってくるまで居ていいですか?」と言うB子に駄目と言う理由はなかった

B子は独り暮らしに慣れてるんだけど、豪州でうちのオヤジや妹と一緒に過ごして、楽しくなってしまったのだな

だから今でも誰かと一緒にいたいのだ

女の子の独り暮らしってのは何かと大変だから、まあ好きなだけ居ろよと思った神田でした



明日は里芋の煮物かな

この時期煮物は傷まないからいっぱい作ろう


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