金網のつづき


話題:えっち。


B子が俺に抱きついてきた時に襖を開けたのはあさみだった

彼女は猿ぐつわをされて、腕と足を引っ付けるように縛られていた

勿論全裸

M田は行為後(?)すぐに眠ってしまったようで、あさみは縄を俺達に解いてもらおうと襖の向こうで叫んでいたのだが、俺達は俺達で盛り上がっていたため聞こえなかったのだ

声は聞こえていたが、それは行為中の声だと思っていたので聞こえないフリをしていたに近い

開いた襖の手を掛ける部分を見ても最初は何も見えなかった

あさみは寝転んだ状態で襖を開けたらしく、だから見ても何も見えなかったのだ

B子が慌ててあさみに駆け寄り、傍にあった毛布であさみの体を包むと「塾長、早く解いて下さい」と言ったので、俺もあさみに近づき縄を解いてやった

〜中略〜

シャワーを浴びて服を着たあさみは、自分の手足にくっきりと残った縄目模様をさすりながら「ホントにゴメンね、こんなことに巻き込んじゃって」と謝罪の言葉を口にした

俺は、そんなこと気にしないでくれと言い、でもアイツ重症だな‥と呟くと、あさみはうんうんと肯いた

そしてそれから三人で餃子を食べて、食べ終わる頃に「さっき塾長、私の胸触ったんですよ」と楽しそうにB子があさみに話しかけた

そういうことは今言うもんじゃないと言うか、黙ってりゃいいのにバカだなと思ったがヘラヘラしてた俺

「そうなの?どうだった?」とあさみに聞かれ、触ったというより指が触れたくらいの話で‥と答えたら、「神田クンは私達の胸を触るのが専門?触らせる気はないの?」とあさみが笑いながら言ったのだ


つづく


三十年ぶり


話題:同窓会


今月、電話代が凄いことになりそうな予感がしている神田です

それは、オカンの高校時代の関係者に電話をしまくっているから

神田家の留守電に入っていたオカンの高校時代の友達だという人に電話を掛けたら、来月プチ同窓会をしたいと思っていると教えてもらった

だが、こういう時の幹事役は決まっていないらしく、では出来るだけ協力すると伝え、納戸から大昔の連絡先が書いてある住所録を探し出し、そこに書いてある連絡先に電話をかけているのだが、なかなか本人に当たらない

皆さん結婚してるし名字が変わっているのは仕方ないとしても、実家と思われる連絡先にはもう誰も住んでいないのか、電話をしても通じなかったり全然関係ないお宅に掛かっちゃったり

この方法では時間がかかるためフェイスブックから探そうとしたのだが、50代の人達はあまりやってないのかうまく見つけられず、やっぱり電話で探す日々

留守電に入れてくれた人はメールができないため、もう何度も電話を掛けている


無理だろコレ‥


男だったら勤務先さえわかれば何とか連絡がつくけど、専業主婦を探し出すのはかなり時間がかかる

来月のプチ同窓会に間に合わせる自信がない


最初は乗り気だったオカンも、来月帰国できるかわからないと言い出した

徒労に終わるのか‥


大体、三十年も連絡を怠ってきた奴らが急に会いたくなっても実際会うのは難しい

何とかしてやろうと思ったけども、年賀状のやり取りもなければ、連絡先をまとめておこうと考える人がいないから、いざという時に困るのだ

仕方ないね


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