NeverStopRain
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2018.5.11 19:20 [Fri]
 

30歳になって半年を過ぎた。
人生の三分の一、来年はあんなに遠いと思っていた厄年。
だけど歩いている人生という道の進み具合は他の人よりもはるかに遅いと思う。

私はつい最近まで、いやもしかしたら今も、物心がついていないような気がしている。
大人が当然持つ責任感、使命だとか、そういうものを私は持っていない。
ただこうしないと怒られる、とか嫌われる、とか
他人の目だけを気にし、誰かの真似をして、さも大人のような行動をとっている気になっている。

毎日をただ生きているだけ。
何も変わらず生きてきたから、私は成長しないまま。

同級生たちは結婚し、子供がいる。
妹だってもう就職している。
両親は60を過ぎ、父はそろそろ定年退職する。
遠い話のように感じていた「いつ結婚するの」という言葉が今はリアルに苦しい。

だけどもう何から変わっていけばいいのか、
人生のスタートダッシュをするためのピストルの音を私は聞き逃した

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2016.1.4 00:51 [Mon]
一にゃー

「ライブのお知らせ」

登録したはずのないメルマガが届く。
メールなんてしばらく見ていない。
(誰からも来ないから)

…どうせ、彼女が勝手に登録したんだろう。
面倒くさい、開く時間がもったいない。
僕には僕の時間があるのだから、
彼女の予定なんて知ったこっちゃない。

彼女の予定をチェックして、
空いた時間はすべて僕で埋めるなんて、
そんなこと家の兄のような奴がやることだと思う。
僕は彼女の、いや、あの人の…なんでもないのだから。

日々死んだように生きて、
生きて、生き続けてきて、
無駄な呼吸、無駄な細胞を撒き散らしてきたこの僕が、
誰かを守ったり、…好きになったりなんて、
出来るはずもないし、しない。
出来ないんじゃ、ない。

しかし僕は無意識にメールの受信ボックスを開いていた。
宛先に目をやる。

「info@…」

ほら、これはメールマガジン。
大多数に送られる、名字だけ書き換えられた都合のいいメール。

一体何を期待していたんだろうな。
僕は他人。
あの人から見て他人。
都合のいい存在、金鶴。

そのまま文章を下に下げる。

「来てくれたら、はなまるぴっぴ、にゃよ!一松さん!」

…?

事務的な文章の後、自分の名前を見つけて思わず驚いてしまった。
いや、そんなはずない。そんなはずない。
そんなはずが、あるわけない、のに。

胸が高鳴る。
くそ、バカらしい。
どうせこれだって、名前を入れ換えただけだ。

だけど、彼女の言葉が直接この体に響いたような気がして。

ああ、また、家族に言い訳をしなきゃいけない用事ができてしまった。

category:ENDLESS LIFE 0
2016.1.4 00:33 [Mon]
一にゃー

どっちもぐちゃどろに依存してるけど、
それを認めないお互いであってほしい

category:ENDLESS LIFE 0
2015.1.19 00:28 [Mon]
letter

いま、昔のあなたがもっとも望んだ場所にいます

それは思っていたよりもずっと単調で、
長い間煮詰めていたスープのような時間が流れる日々なのです

だけどそれでも毎日が輝いて見えるのは
わたしが毎日、幸福で満たされているからでしょう

愛する人と共に、同じ食事をして、同じものを見て、
同じ話をして、同じようにまた笑って、
次の日の予定を話してから、
同じベッドで眠れることが、本当の幸せだと気付いたから

本当の幸せとは、結局のところ安定感のようです

最初のあなたは思いもしないでしょう
まったく真っ白な状態を
水も、ガスも、火さえも、
わたしたちは作り上げなければいけなかった

当たり前だと思うものが何もない生活なんて、
思いもしなかったでしょう


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2013.9.18 03:48 [Wed]
punch out

昔のわたしを懐かしく思えた。
それだけじゃない。
昔のわたしを妬んでいる。

あなたの笑顔は、
昔のわたしだけのものだったから。

二度と手に出来ない輝かしい日々を憎んでいる。
心から羨み、妬んでいる。

そこには、永遠に倒せない魔物がいる。



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