太陽のかけら

2013/11/28 20:49
オスの分類について

○オスの分類について


・身体的特徴によっての分類
≪変異分類≫
我々の長年の研究で、オスの様々な身体的特徴によって分類できることがわかった。
「身体的特徴」はウイルスの感染によって身体の一部、もしくは全部が変異したこと・その部分を指す。また身体的特徴には個体差があり、変異のあった部位は筋肉の異常発達が見られ、その部位によって能力が違うことがわかっている。
我々はその能力の違いを『変異分類』と呼び、以下の通り分類することにした。


汎型(はんがた)=汎用型
変異部位:なし
最も一般的な型。ウイルスの感染による身体的特徴を何も持たない。


剛型(ごうがた)=攻撃強化型
変異部位:主に腕部
腕部の筋肉の変異により攻撃力、破壊力が強化された型。全身の筋肉量が増加している。二足歩行型に多く、時には棒状の物を持って攻撃してくる事もある。


鎧型(がいがた)=防御強化型
変異部位:主に全身の皮膚組織
全身の皮膚が硬質化して、防御力が強化された型。さながら爬虫類の鱗のような見た目をしている。
体格は人間で言う「肥満体型」であったり細身であったり様々。


速型(そくがた)=速度強化型
変異部位:主に脚部、爪
脚部の筋肉の変異により跳躍力、敏捷性が強化された型。細身であることが多い。また、剛型とちがい破壊力に乏しいため、爪が発達し殺傷能力には秀でている。


射型(いりがた)=遠距離攻撃可能型
変異部位:主に肩や腕
身体の一部が筒型に変異し、遠距離攻撃が可能になった型。
発射物は個体によって異なるが、一般的には圧縮した空気と見られている。防御力・機動力はさほど高くはない。


翼型(よくがた)=飛行可能型
変異部位:主に背中、腕部
身体の一部が翼に変異し、飛行が可能になった型。背中が変異する型が多いが、稀に腕自体が翼として進化するものも確認されている。



・二足歩行と四足歩行による分類
≪歩行分類≫
オスには二足歩行の四足歩行の型が存在することが明らかになっている。この分類を『歩行分類』と呼び上記の分類に追加して、以下の通りの表記し、分類することにした。

〈例〉
汎二型(はんにがた)=汎用二足歩行型
汎四型(はんよんがた)=汎用四足歩行型

変異分類名称の間に漢数字を置き、歩行分類の型を表す。

(補足)
これまでの研究で翼型以外の全ての型で二足歩行、四足歩行それぞれの個体を確認しているが、翼型については二足歩行しか確認できていない。



・最近発見されたもう一つの分類
≪進化分類≫
さらに研究を進めていった中で判明したことがある。同じ変異分類、同じ歩行分類にも関わらず大きさや能力が異なる個体が存在することだ。どのように『進化』したのか、原因などは一切解明されていない。
しかし確実に発見されていることから、これらについても分類せねばならない。我々は暫定的にこの進化の度合いを『レベル』という単位で測り、さらにその分類を『進化分類』と呼び上記の二つの分類に追加して、以下の通りの表記し、分類することにした。

〈例〉
弐汎二型(にはんにがた)=汎用二足歩行型レベル2

変異分類の前に旧字体漢数字を置き、進化分類の数値を表す。(変異分類の前に数字が無い場合は全てレベル1として扱う)
なおレベルの見極めについては、現段階では体長でしか測ることはできない。

レベル1:約1.5m〜約2.0m
レベル2:約2.1m〜約3.0m
レベル3:約3.1m〜
となる。
なお、ウイルスが発見されてから今日まで、レベル3相当のオスが観察された事例はない。あくまで、我々が暫定的に定めた数値である。
その他、著しく能力が高い個体、見られたことのない特徴を持つ個体が存在する可能性もあり、進化分類の数値の付け方に十分留意すること。


ここまで列挙した変異分類、歩行分類、進化分類の三つの分類により総合的にオスを分類した名称を『個体名称』と呼ぶ。


なお、この項目『オスの分類について』は研究途上の内容が多いため、新たに判明した事項があれば適宜更新していくこととする。

以上。

【『異体観察記録』(著・本部中央研究室)より抜粋】


 0 

b o o k m a r k


p r e v n e x t
g o  t o  t o p

-エムブロ-