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溺れてしまう

小学1年生の夏

父と妹と訪れた市民プール

子供向けプールで幼稚園の妹の面倒を父が見ている隙に足がつかない25mプールで溺れた

プールサイドに上がろうとした瞬間水中で足を滑らせてそこから先の記憶はない。世界が暗転して次の記憶は病院のベッド
お医者さんが、あなたの名前は?お父さんの名前は?って聞いてきて訳が分からないながら答えてた

あと2分で死んでいた

監視員は気付いてなかったらしい

助けてくれたお父さんには申し訳ないけれど

あのとき溺れていたかったってもう何百回思ったか分からない

せっかく水中で逝けたのに

あんなに苦しまずに何も分からずに死ねたのに

馬鹿な私は何も分からず、後にも先にも一度きりになった入院生活にわくわくしてた

それから、大きな怪我も病気もなく健康な身体はもう溺れなかった

たった120秒世界がはやく進んでいれば

今、行き場のない気持ちに溺れて苦しむことはなかったのにね

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