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登場人物話--黒沢

前回の日記に書いたとおり、ぼちぼちと最強伝説黒沢の話でもしていこうかと。
ということで最初はやっぱり主人公の黒沢さんから。
今日は一人熱燗片手にちーちくをつまんでいるせいか、尚更黒沢さんっぽい気分。
私は独り身でも黒沢さんの言う齢女でもないでしょうけど(多分)、彼の抱えているどうしようもない不安のようなものは同じく抱えていると思います。
というか将来に対する不安は誰しもが持ってるものだと思うんですけど(笑)

まぁ、そんな話は後に置いておくとして。

これまで読んできたfkmt作品の中でも黒沢は私にとって非常に異質でした。
そして、表紙にデン!と描かれたどこをどう見てもオッサンなその絵にまず引いた(笑)
オッサンな時点で「ウーン・・」と手に取るのも迷ってしまうような、ともかくカイジやアカギのようなカリスマ性はその風体から全く感じることが出来なかったのでこれは無しかなぁと思ってました。

・・・が、どっこいフタを開けてみれば今まで読んだどのfkmt作品よりも身近に感じることが出来たという罠。

もう1巻の冒頭から心臓を鷲掴みにされるような感覚。
痛い痛いアイタタタタタ・・・!!
ヤメテーーそんなん見せんといてーーと思わずページを早めくり(笑)

まず冒頭の他人の感動に乗っかって涙しつつもあの台詞、アレに衝撃を覚えました。
うわ〜・・・!!確かにそうだけども!!っていう。
あーいうのって普段自分があまり見ないようにしている部分というか、見たとしても「見なかったふり」でスルーしてまた日々過ごしちゃうようなそんな部分だと思うので。
なのでそこを打開しようと思った黒沢さんは凄いなと。
自分だったら、というか大半の人はしかも44歳という年齢なら尚のこと「見なかったふり」をしちゃうんじゃないだろうか。

なので、共感を覚えつつも「あんまりこの先見たくないなぁ」というのが本音でした。
いい年したおっちゃんの報われないストーリー、何をやっても裏目裏目の空回り。
そんな物語を続けられちゃ気が滅入るし、実際最初の頃1〜2巻くらいはパラ読みしか出来なかった。

でも巻を重ねるごとに段々と等身大の親父のかっこよさというものが伝わってきて「なんだこの親父は・・!?」とぶっ飛んだ行動に笑いつつも、時折見せる男らしさに気づけば夢中。
たくさんたくさん身に染みる台詞を残し、そして久しぶりに漫画で腹を抱えて笑うことが出来ました。
6巻の最後仲根の助っ人へ行くシーンが好きです。(用意してたブツは酷かったけど(笑
8巻の飲食店で腹出して飯をかっこむシーンは坂口同様「いやいやいや・・・!!」と驚愕しましたけど、あれはあれで好きです。
10巻のホームレスに奮起を促すシーンも好きです。
最終巻は、というか総じて全巻好きです(笑)

黒沢好きが高じてサイトまで開いてしまったし。
それほどに私自身に影響を与えてくれた漫画であり、主人公でした。

かっこ悪い部分多数、たまに格好いい、そんなどこにでもいそうで中々いないであろう黒沢さんを、当サイトはこれからも応援したいと思います。

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